2006-01-01から1年間の記事一覧

附子 By 亀屋伊織

狂言「附子」に出て来る水飴。ただし、狂言の方が先で、これは後世に作られたもの。細見美術館地下の売店で、ごくまれに販売されている。かなり粘度の高い水飴で、味は、黄金糖に近い。栞に「パンに塗るもよし」とあったので、トーストした食パンに塗ったの…

わらび餅 By 三河屋

本日の京都の最高気温は23℃。こんな日は冷やしたわらび餅が(ryきな粉と、あずきと、抹茶の3種類があります。いずれのわらび餅も、弾力と粘りがあります。きな粉味のものは、わらび餅自体に、ほのかな甘さがあります。きな粉自体は平凡。あずきは、透明なわら…

御室さのわ

下記のケーキは、全て、4cm×7.5cm×高さ3cmで350円(税込) さのわ ラズベリージャムが上部表面に塗られている(写真)。生地は、シナモン、ナツメグなどのスパイスをブレンドした、深い味。同じ方向性なら、コンディトライ・バッハマンのバウムクーヘンの生地の…

おはぎ By 松楽

松楽に、かわったおはぎがあると聞いて、観光客で渋滞している中、嵐山にも寄らずに買いに行ったのですが、幾つかの種類は売り切れでした。写真は、左から、つくね芋、薩摩芋、紫芋、南瓜、栗です。売り切れは、胡麻、えんどう豆、紫蘇、抹茶でした。どれも…

くりおはぎ By くりや

山村紅葉姐さん以外の紅葉には興味がないので、京都に来てもお菓子三昧な私。くりやで、季節限定の、くりおはぎがあると聞いて、母が買って来ました。これが、もう、まったく飾りっ気なしの、薄茶色の物体で、おはぎに栗餡が付けられているものなのですが、…

よもぎあん餅 By 音羽屋

五条大和大路下ル(東山区上新シ町)を歩いていたら、音羽屋という和菓子屋に「本に載っていた、よもぎ餅です」という貼り紙があったので、何の本に載っていたのか分らないまま、即購入しました。よもぎの大福餅だったのですが、よもぎの香りがものすごく強く…

みかさ By 阿月

以前も書きましたが、京都では、他の地方で「どら焼き」と呼ぶお菓子の事を、「みかさ」もしくは「みかさ山」と呼びます。みかさで最高と言われる、阿月のみかさが、JR京都駅新幹線コンコース内のみやげ物屋にありました。直径9cmで、割ってみると、皮の中の…

真盛豆 By 竹濱義春

真盛豆は明応年間(1492〜1500)に天台宗真盛派を開いた慈攝大師という人が考案した菓子で、豊臣秀吉に献上された際に秀吉が賛辞を贈ったとか、細川藤孝(幽斎)が真盛豆を歌に詠んだという記録が残っているらしい。が、しばらくの間、どこの店でも作られていな…

雲水 By 紫竹庵

雲水は、てっぺんに大徳寺納豆が1つぶ乗った、こし餡入りの饅頭である。直径5cm,高さ3cm。饅頭部分は、たまご味の皮と、普通に甘いこし餡の、甘い饅頭なのだが、自家製大徳寺納豆が塩味で、かつ深い味わいを添えており、趣き深い味になっていた。5個入り1袋…

祇園 ちご餅 By 三條若狭屋

かつて、若狭から出て来た人が始めた若狭屋なる菓子屋があったそうな。そこから暖簾分けした店が二條若狭屋と三條若狭屋で、本家の若狭屋は無くなったそうな。ちご餅は、かつて祇園祭の際に、鉾に乗る稚児に与えられた餅だったそうなのだが、いつの間にかそ…

野菊 By 百万遍 かぎや政秋

私は、このお店の前を百万遍とまでは言わないものの、千回程度は通っているはずなのだが、ずっと昆布の煮物のお店だと思っていた。 野菊 直径2.5cm,高さ2cmの、見た目は焼き菓子なのだが、どうも押し物らしく、もろい。アーモンド風味で、やっぱりクッキーぽ…

西陣風味 By 千本玉壽軒

このお店は、昭和の初期に本家玉壽軒が移転する際に、本家玉壽軒がもともとあった場所に分家する形で独立したとか。西陣というのは、応仁の乱のときに西軍が陣を張った付近なのですが、東陣て言う地名は聞かないですな。で、その西陣で手工業な織物製造がさ…

ロールケーキ対決 in 沼津

イタリアンロール By 冨久家 幅8cm高さ6cm×長さ23cm。表面にアーモンドスライスが付いている。表面の皮は、やすもとのものよりも、かなり粘りがある。5mm角程の大きさの、砕いたマロンの甘露煮が入っていて、食感的なアクセントになる。1280円(税込) シュー…

煎茶器 By 甘春堂

湯飲みを買ったのだな。これで数奇者の仲間入りか。で、お茶を入れようと思ったのだが、私の家にはお茶がなかった(なら、湯呑買うな!伊右衛門の濃くない方を買ってきて、入れてみた。PETボトルに残った方と、この湯飲みに入れたものを飲み比べると、味が違う…

うなぎ

最近の記事ではないのですが、「おしえて!東京、美味しい『うな重』」in大手小町という記事があって、最初は土用の丑までにレポートするつもりだったのですが、「そもそもウナギの旬は夏ではなかったので、夏場にウナギは売れなかった。苦肉の策として、宣…

春満開 By 清閑院

春満開は春季限定の、ド派手な色彩のお菓子である。蝶やタンポポなどは羊羹で出来ているらしい。抹茶味で、青エンドウがまばらに入っている。小(16.5cm×7cm×高さ3.5cm)1500円(税別) 嵐山の錦繍 断っておくと、清閑院は嵐山の近くにあるわけではない。「嵐山…

花供僧 By 田丸弥

花供僧 「はなくそ」と読む。毎年京都真如堂で涅槃会の参拝者に配られるため、真如堂貫長からのありがたいお言葉が添えられているが、その中では「鼻尿」とストレートに表現されている。直径1cmぐらいの球形で、薄茶色の物体。軽く焼いたおかきに、黒砂糖を…

愛玉子

本日の東京の最高気温は21℃だったらしい。こんな日は冷やした愛玉子(オーギョーチィ)が食べたいよね。って、愛玉子って何やねん?愛玉子は台湾に生育している桑科の植物の実を水もみして作る、寒天のような食べ物らしい。「愛玉子」という、そのまんまの店名…

わらび餅 By 文の助茶屋

本日の東京の最高気温は21℃だったらしい。こんな日は・・・(言葉に詰まるなよ!3種詰合わせ1,000円(税別) わらび餅 ニッキ風味である。かなり弾力がある。きな粉はそこそこの質である。 抹茶わらび餅 わらび餅自体に抹茶が練り込み済み。弾力はニッキのと同…

どら焼き By 笹屋伊織

享保元年(1716)、伊勢の田丸というところに、たいそう腕が良い菓子職人がいると聞きつけた朝廷は、その菓子職人を京に呼び寄せ、田丸姓と、伊織の官位を与えた。その菓子職人は京に笹屋という菓子屋を開いた。それが今日の笹屋伊織とのこと。笹屋伊織の5代目…

銅鑼焼き By 梅花亭

小伝馬町店に行ったのですが、今日は「べったら市」とかで、わたしの前の客は川越から来たと言っていました。 銅鑼焼き こちらの銅鑼焼きが、こんにち「どら焼き」と呼ばれているものの元祖なのであるが、2枚の皮に挟まれたものではなく、球形の餡に衣をつけ…

ひと口わらび By 先斗町駿河屋

本日の東京は気温が25℃あったらしい。こんな日は冷やしたわらび餅(ryひと口わらびは、こしあんをわらび餅でくるんだものである。3.5cm×3.5cm×高さ3cmの、ひとくちサイズである。わらび餅部分は全く弾力がなく、こしあん部分と堅さが同等で、2つの部分が口の…

りんごのコロッケ

神田明神下交差点付近に「りんごのコロッケ」という看板を発見。2個購入。見た目は長径7cm,短径5cm,厚さ4cmぐらいの大きさの、普通のコロッケ。食べてみると、ミンチ肉入りのジャガイモの中に3cm×3cm×5mmぐらいのりんごの甘露煮が1切れ入っていた。そもそも…

バウムクーヘン By コンディトライ バッハマン

大きさは、小:外径15cm,内径5.5cm,厚さ2.5cmで、1こぶ分である。外周はシナモンシュガーでコーティングされていて、甘い。断面を見ると、これが本当に手作業なのか!?という精密さである。食べてみると、ふんわりしており、シナモンを主体とした秘伝のスパ…

どら焼対決!! in 東京

どら焼を最初に作ったのは東京都中央区の梅花亭の2代目で、明治の初めとされる。今回は、うさぎや(上野)、うさぎや(日本橋)、亀十(浅草)、清寿軒(日本橋小舟)をピックアップ。 つばらつばら By //www.turuya.co.jp/">鶴屋吉信:京都では、他の地方で「どら焼…

久寿もち By 長門

本日の東京の気温は、27℃あったらしい。こんな日は、冷やしたわらび餅なんかが食べたくなるよね。長門の創業は徳川将軍八代吉宗の頃で、以降、代々、徳川幕府の菓子司を務めてきたそうな。長門の久寿もちは、久寿もちではなく、わらび餅なのであるが、何故わ…

カツサンド対決!! 香味屋 v.s. 宇田川

真っ当なカツサンドって、カツの端の部分は入ってなくって、パンの大きさ分だけ、ちゃんとカツが入っているものなんですな。 香味屋 5cm×5cm×厚さ3cm×4切れ。パン自体も1cm近くの厚みがあり、見た目のボリューム感がない(写真)。パンの両面に焼き目が入って…

銀座かずや

店主の古関一哉さんから聞いた話では、「かずやの煉」を販売し始めたのは5年ほど前で、当初は銀座7丁目の某料理店を日中だけ借りて販売していた。ので「"銀座"かずや」なのだという。現在地(有楽町)に独立して店舗を構えたのは約1年前とのこと。ので、今日現…

マカダミアナッツ揚げまんじゅう By 菊廼舎

マカダミアナッツを砕いたものを表面につけた、こしあんの入った饅頭を、植物油で揚げたものである。個人的には、中華料理のゴマ団子に一歩及ばない気がしました。賞味期限当日限り、1つ168円(税込)

ガトー・ピレネー対決!! オーボン・ヴュータン v.s. アンリ・シャルパンティエ

バウムクーヘンというものは、こぶがあって、膨らんでいるところが柔らかく、締まっている部分が堅く焼かれていて、そのメリハリを楽しむものだと思うのだが。ということで、正統派のこぶのあるものを買ってきました。アンリ・シャルパンティエのほうに付い…