どら焼き By 笹屋伊織

ta-nuki2006-10-21

享保元年(1716)、伊勢の田丸というところに、たいそう腕が良い菓子職人がいると聞きつけた朝廷は、その菓子職人を京に呼び寄せ、田丸姓と、伊織の官位を与えた。その菓子職人は京に笹屋という菓子屋を開いた。それが今日の笹屋伊織とのこと。
笹屋伊織の5代目が、東寺の僧に「おやつに、腹ごたえのあるお菓子がほしい」と頼まれて創り出したのが、このどら焼き。皮の部分を銅鑼で焼いたため、どら焼きという名前になったという。
こんにち「どら焼」と呼ばれているものは明治の初期に作られたということらしいので、こちらのどら焼きのほうが数十年早いこととなる。
なお、このどら焼きは、当初は毎月21日*1のみの販売だったが、現在は20〜22日に買い求めることが出来る。
直径5cm×18cmぐらいの筒型で、直径2.5cmぐらいのこし餡が、薄さ5mm程度に延ばして焼いてある餅で4〜5重に巻かれてる。薄く延ばした餅を重ねることによって、他の菓子にはない食感を生み出している。1本1,300円(税別)

*1:空海の命日である:東寺は密教の寺だから