2006-01-01から1年間の記事一覧

古都の石 By ますや

ますやは左京区一乗寺稲荷町40番地という、住宅街にある和菓子屋さんです。古都の石は、直径4cm,高さ2cmの円柱形の寒天の「わり氷」の中に、小豆と白隠元の甘露煮が閉じ込められた、お菓子です。見た目も涼しげで、食感的にも楽しいです。非常に甘いです。1…

音羽山 By 柏屋光貞

柏屋光貞は煎茶の幾つかの流派の御用達で、店主が修験道の行者であるという店である。音羽山は、秋の紅葉の音羽山に見立てた菓子で、味は州浜に近いが、歯触りがちょっと違う。大きさは直径2cm,高さ1.5cmで、1つでは物足りない感じである。15個入り1100円(税…

鎌餅 By 大黒屋鎌餅本舗

そもそも鎌餅は、江戸時代に鞍馬口の茶屋で売られていたそうな。が、その後しばらく途絶えていたのを、明治30年前後に大黒屋の初代が復活させたものらしい。鎌餅の名前は、形が鎌の刃先に似ているからと言われる。非常に柔らかい餅で甘いこしあんを包んだも…

りんごのタルト By AU GRENIER D'OR

オ・グルニエ・ドールは、堺町錦上ルの、知らないと通り過ぎてしまいそうなお店である。メニューはいずれも良心的な値段である。 りんごのタルト パイ生地の上に半月状のリンゴのスライスが並べられていて、ソースで固まっているのですが、そのソースの味が…

赤飯まんじゅう By 五建ういろ

赤飯まんじゅうは、赤飯を中華のまんじゅうの皮で包み、てっぺんに栗を乗せたものである。電子レンジで20秒ほど温めてからお召し上がり下さいとの事。大きさは直径5.5cm,高さ(栗を含む)4.5cmである。赤飯は塩味で、米はモチモチしている。皮もモチモチしてい…

月心 By かま八

月心は、数年前まで「西陣どら焼き」という名前で販売されていたのだが、いつのまにか「月心」というちゃんとした名前がつけられていた。何度か書いた通り、京都では、他の地方で「どら焼き」と呼ぶ菓子を、「みかさ」もしくは「みかさ山」と呼び、「どら焼…

清浄歓喜団 By 亀屋清永

清浄歓喜団は密教と共に唐から伝来した菓子で、現在も密教系の寺院でお供え物として採用されているそうな。残念な事に、江戸時代後期に、中身の餡がそれまでの原材料から小豆に変えられているそうなのだが、味付け自体は変わらないらしい。清浄歓喜団は、巾…

あんバーガー By Wendy's

Wendy'sのレジには、「ハンバーグのかわりに、あんを入れてみました」というPOPがついていました。あんバーガーは、温かった。構成は、下から、パン、ホイップバター、粒餡、スライスチーズ、パンである。ちょっと名古屋っぽい取り合わせである。ホイップバ…

Krispy Kreme Doughnuts

クリスピー・クリーム・ドーナツは、アメリカで近年、急成長したドーナツのチェーン店で、本日、新宿に日本の1号店が開店しました。10時開店ということで、10時に行くと、既に200人ぐらいの行列。客が並んでいるのをないがしろに、店側は10時からテープカッ…

昔なつかしいお菓子 By 船はしや

昔なつかしいお菓子は、大きさ3cmくらい大きさの、顔と"福"の字が書かれているお菓子である。味は、ぼうろなのであるが、にしては上面がつるつるだし、顔まで書かれているしで、かなり手の込んだものであるのは間違いなさそうだ。1袋320円

月餅 By 本家月餅家直正

この月餅は、日本の焼き饅頭の元祖である本家月餅家直正の創業は文化元年(1804年)。当初、月餅を「げっぺい」として販売したが、客が「つきもち」と呼んだため、店主が「こうなったら、もう、"つきもち"で良いですわ」的に「つきもち」が正式名称になった。…

御池煎餅 By 亀屋良永

御池通の御池とは、神泉苑を指す。ちなみに、私の父は神泉苑幼稚園卒なのだが、何の妖術も法力も使えない。御池煎餅は、御池通に沿いにある亀屋良永で売られている麩焼き煎餅で、直径6cm,厚さ8mmぐらいの大きさである。すり蜜で薄くコーティングされているた…

唐板 By 水田玉雲堂

唐板は、貞観5年(865年)に、疫病が蔓延したために上御霊神社にて御霊会が行われた際に、疫病除けに配られた「唐板煎餅」を、水田玉雲堂の初代が1477年に復元したものだそうである。上御霊神社の建立の経緯については「悪霊列伝(ISBN:4041372070)」に詳しい。…

パート・ド・フリュイ By オーボン・ヴュータン

パート・ド・フリュイ 3cm×3cm×厚さ1cmのフルーツゼリーである。表面に砂糖の結晶が付いている。12種類あるようだが、同じ種類のものでも微妙に色が違うので、外見からそれが何であるかを当てるのは、簡単なものもあるけれども、予想外なものもあった。味は…

家喜芋 By 二條若狭屋

おやつを食う前に言っておくおれは今、二條若狭屋のスタンドをほんのちょっぴりだが体験したい…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが…… あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!『おれは、焼き芋を買ったと思ったら、いつのまにか饅頭を…

近江米ロール By 叶匠壽庵

こないだ実家に帰った時、母が私の事を「小さい頃に、叶匠壽庵のお菓子ばっかり食べさせたから、こんな子になった」と言っていた。私の設定を勝手に変えられても困るのですが。近江米ロールは、近江米だけから作ったカステラ生地を使ったロールケーキらしい…

米からカステラ By 仙太郎

米からカステラは、米を使ったカステラで、和三盆で味付けされているという。NHK京都放送局で作り方を放送していたのを見たのだが、かなり面倒な方法だった。ので、放送されても、誰もマネしないと思っていたのだが。。。見た目は、ちょっと茶色っぽいけど、…

烏羽玉 v.s. 老玉

どちらも「うばだま」と読む。ちなみに、おかんは烏羽玉を「とば玉」と読んでいた。字が違うのだが。両者に付いている解説によると、桧扇という植物の実を「うばだま」と呼んでいて、それに似たお菓子だから、とのこと。枕詞の「ぬばたまの」の「ぬばたま」…

蕎麦ぼうろ対決!! かわみち屋 v.s. 尾張屋 v.s. 澤正

蕎麦ぼうろは、河道屋安兵衛が創り出したというのが定説だが、澤正は、澤正の初代が作ったと言っている。けれども、それは無理がある。 //www.kawamitiya.co.jp/">かわみち屋:店の位置が河原町通ではなく、一筋西に入っているのは、いかがなものかと思う。ち…

蕎麦板 v.s. そば短冊

蕎麦板 By //www.honke-owariya.co.jp/frame.html">尾張屋傳左衛門:尾張屋は1465年の創業時、そもそも菓子屋だったらしい。いつの間にか、後から始めた蕎麦屋の方が有名になり、今では普通に蕎麦屋だと認識されているそうな。蕎麦板は、2.5cm×7.5cm×薄さ1mm…

京おんな By 吉水園

吉水園は(ry京おんなは、鮮やかな色の付いた、餡餅である。それぞれ、1つは直径2cm弱の球形である(写真)。白がノーマル、緑は抹茶味、紫が紫蘇味、キミドリが黒糖味、黄色は白味噌味で、水色は柚子味、ピンクがニッキ味、茶色は黒餡。取り合いになった時のた…

椎餅 By 吉水園

吉水園は平安神宮からまっすぐ歩いて、三条通の角にある。椎餅は、椎の実(つまり、どんぐり)の粉が入った餅である。きな粉と、きな粉無し餡入りの2種類がある。大きさは、どちらも、1つ4cm×2.5cm×厚さ1.5cm。味なのであるが、後味に、普通の餅と違う"何か"が…

タマゴパン By 明月堂

本郷の明月堂というパン屋で、タマゴパンというものが売られていたのですが、見た目は、長径8cm,短径6cmのタマゴ型で、厚さ1cm程度の、「ボーロ」のようなものです。食感は、湿気たボーロなのですが、内部に、外側と比べて白っぽい部分があり、外部と食感が…

親子丼対決! 鳥つね自然洞 v.s. 日本橋 比内や

上記トピックとは別の日なのだけれども、ここで良いじゃん、ということで。 特上親子丼 By 鳥つね自然洞 湯島天神店とメニューが違う。親子丼(1,000円)、上親子丼(1,300円)、特上親子丼(1,600円)。カツ丼もあった。いずれも鳥スープ付きで、鳥スープは器が違…

親子丼対決! 玉ひで v.s. 鳥つね 湯島天神前店

おかんのリクエストで、親子丼を極めるハメに。ランチタイムに2軒を食べ比べます。価格は全て税込みです。 とく親子丼 By 玉ひで AM10:30時点で、既に20人の行列。11:20開店。テーブル席も、玄関で靴を脱いで、建物に入る。玄関を上がったところに、お勘定…

御洲濱 By 植村義次

かつて御所に州浜を納めていた玉英堂彦九郎が州浜の作成を止めた為、昭和以降の宮内庁御用達は植村義次になっている。州浜は、きな粉を飴で練ったもので、すはま団子は各所で販売されているが、名前の由来となる棹菓子のものは、現在は植村義次でしか入手出…

きぬた By 長久堂

赤色の餡(直径2cm)を、薄く延ばした羽二重餅で4〜5重に巻いて、和三盆をまぶしたもの。笹屋伊織のどら焼きを上品にしたようなもの、なのだが、こちらの方が歴史が古い。直径3.5cm×長さ20cm。赤い餡はそれほど甘くなく、外側の和三盆の粉が甘い。餅は、もちも…

マドレーヌ By 松屋長崎

見た目から、上部がメレンゲ?な感じがして、普通のものとの違いを感じさせる。バニラエッセンスなどの、あま〜い香りがし、実際とても甘い。内部は、しっとりしている。5個800円(税込)

味噌松風対決!! 松屋藤兵衛 v.s. 松屋常磐

松風は、亀屋陸奥の3代目が創り出した、小麦を味噌の麹で発酵させて焼いた、パンのようなもの。 紫野味噌松風 By 松屋藤兵衛 1切れ4.5cm×2.5cm×高さ2.5cm。上部表面に胡麻がまばらにあり、大徳寺納豆を含んでいる(写真)。生地は白味噌味で甘いが、大徳寺納豆…

濤々 By 京華堂利保

武者小路千家12代家元の要望を基に作成され、同家元より、武者小路千家の利休堂に掲げられている扁額の文字「濤々」を拝命したお菓子だそうな。直径6cmの、すり蜜で渦巻きが描かれた麩焼きせんべい2枚で、大徳寺納豆を使った餡を挟んだものです。味は、大徳…