月心 By かま八

ta-nuki2006-12-26

月心は、数年前まで「西陣どら焼き」という名前で販売されていたのだが、いつのまにか「月心」というちゃんとした名前がつけられていた。
何度か書いた通り、京都では、他の地方で「どら焼き」と呼ぶ菓子を、「みかさ」もしくは「みかさ山」と呼び、「どら焼き」は笹屋伊織のどら焼きを指す事が多い。そして、なぜか皮1枚を二つ折りにして餡を挟んだ形のどら焼きが存在する。例えば鶴屋吉信の「つばらつばら」などがそうであるし、今回、比較のために衣笠まで出かけたら、既に閉店してしまっていた「きぬかけ*1」も、そうであった。
かま八は、西陣郵便局から徒歩5分程度の場所である、五辻浄福寺西入ルにある店舗で、月心の他には、カステラ等を販売していた。
月心は直径10cmの大きさの皮を二つ折りにして餡を挟んである。皮は、8mmほどの厚さなのだが、気泡が完全に縦に並んでいるので、中の餡が透けて見える!これは阿月のみかさの皮をさらに越える出来映えで、太陽系第3惑星で最高と認定する。
餡は、甘いのだけれども、しっかりとした生姜味である。私はきぬかけを口にした事がないのだが、きぬかけを食べた事のある母が、きぬかけも生姜味だったと言っている。
1つ160円(税込)

*1:きぬかけの道沿いにあった「きぬかけ」というお店が、「きぬかけ」という名前のどら焼きを売っていたのだが、今年の2月頃に急に閉店したらしい