2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

唐板 By 水田玉雲堂

唐板は、貞観5年(865年)に、疫病が蔓延したために上御霊神社にて御霊会が行われた際に、疫病除けに配られた「唐板煎餅」を、水田玉雲堂の初代が1477年に復元したものだそうである。上御霊神社の建立の経緯については「悪霊列伝(ISBN:4041372070)」に詳しい。…

パート・ド・フリュイ By オーボン・ヴュータン

パート・ド・フリュイ 3cm×3cm×厚さ1cmのフルーツゼリーである。表面に砂糖の結晶が付いている。12種類あるようだが、同じ種類のものでも微妙に色が違うので、外見からそれが何であるかを当てるのは、簡単なものもあるけれども、予想外なものもあった。味は…

家喜芋 By 二條若狭屋

おやつを食う前に言っておくおれは今、二條若狭屋のスタンドをほんのちょっぴりだが体験したい…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが…… あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!『おれは、焼き芋を買ったと思ったら、いつのまにか饅頭を…

近江米ロール By 叶匠壽庵

こないだ実家に帰った時、母が私の事を「小さい頃に、叶匠壽庵のお菓子ばっかり食べさせたから、こんな子になった」と言っていた。私の設定を勝手に変えられても困るのですが。近江米ロールは、近江米だけから作ったカステラ生地を使ったロールケーキらしい…

米からカステラ By 仙太郎

米からカステラは、米を使ったカステラで、和三盆で味付けされているという。NHK京都放送局で作り方を放送していたのを見たのだが、かなり面倒な方法だった。ので、放送されても、誰もマネしないと思っていたのだが。。。見た目は、ちょっと茶色っぽいけど、…

烏羽玉 v.s. 老玉

どちらも「うばだま」と読む。ちなみに、おかんは烏羽玉を「とば玉」と読んでいた。字が違うのだが。両者に付いている解説によると、桧扇という植物の実を「うばだま」と呼んでいて、それに似たお菓子だから、とのこと。枕詞の「ぬばたまの」の「ぬばたま」…

蕎麦ぼうろ対決!! かわみち屋 v.s. 尾張屋 v.s. 澤正

蕎麦ぼうろは、河道屋安兵衛が創り出したというのが定説だが、澤正は、澤正の初代が作ったと言っている。けれども、それは無理がある。 //www.kawamitiya.co.jp/">かわみち屋:店の位置が河原町通ではなく、一筋西に入っているのは、いかがなものかと思う。ち…

蕎麦板 v.s. そば短冊

蕎麦板 By //www.honke-owariya.co.jp/frame.html">尾張屋傳左衛門:尾張屋は1465年の創業時、そもそも菓子屋だったらしい。いつの間にか、後から始めた蕎麦屋の方が有名になり、今では普通に蕎麦屋だと認識されているそうな。蕎麦板は、2.5cm×7.5cm×薄さ1mm…

京おんな By 吉水園

吉水園は(ry京おんなは、鮮やかな色の付いた、餡餅である。それぞれ、1つは直径2cm弱の球形である(写真)。白がノーマル、緑は抹茶味、紫が紫蘇味、キミドリが黒糖味、黄色は白味噌味で、水色は柚子味、ピンクがニッキ味、茶色は黒餡。取り合いになった時のた…

椎餅 By 吉水園

吉水園は平安神宮からまっすぐ歩いて、三条通の角にある。椎餅は、椎の実(つまり、どんぐり)の粉が入った餅である。きな粉と、きな粉無し餡入りの2種類がある。大きさは、どちらも、1つ4cm×2.5cm×厚さ1.5cm。味なのであるが、後味に、普通の餅と違う"何か"が…

タマゴパン By 明月堂

本郷の明月堂というパン屋で、タマゴパンというものが売られていたのですが、見た目は、長径8cm,短径6cmのタマゴ型で、厚さ1cm程度の、「ボーロ」のようなものです。食感は、湿気たボーロなのですが、内部に、外側と比べて白っぽい部分があり、外部と食感が…

親子丼対決! 鳥つね自然洞 v.s. 日本橋 比内や

上記トピックとは別の日なのだけれども、ここで良いじゃん、ということで。 特上親子丼 By 鳥つね自然洞 湯島天神店とメニューが違う。親子丼(1,000円)、上親子丼(1,300円)、特上親子丼(1,600円)。カツ丼もあった。いずれも鳥スープ付きで、鳥スープは器が違…

親子丼対決! 玉ひで v.s. 鳥つね 湯島天神前店

おかんのリクエストで、親子丼を極めるハメに。ランチタイムに2軒を食べ比べます。価格は全て税込みです。 とく親子丼 By 玉ひで AM10:30時点で、既に20人の行列。11:20開店。テーブル席も、玄関で靴を脱いで、建物に入る。玄関を上がったところに、お勘定…

御洲濱 By 植村義次

かつて御所に州浜を納めていた玉英堂彦九郎が州浜の作成を止めた為、昭和以降の宮内庁御用達は植村義次になっている。州浜は、きな粉を飴で練ったもので、すはま団子は各所で販売されているが、名前の由来となる棹菓子のものは、現在は植村義次でしか入手出…

きぬた By 長久堂

赤色の餡(直径2cm)を、薄く延ばした羽二重餅で4〜5重に巻いて、和三盆をまぶしたもの。笹屋伊織のどら焼きを上品にしたようなもの、なのだが、こちらの方が歴史が古い。直径3.5cm×長さ20cm。赤い餡はそれほど甘くなく、外側の和三盆の粉が甘い。餅は、もちも…

マドレーヌ By 松屋長崎

見た目から、上部がメレンゲ?な感じがして、普通のものとの違いを感じさせる。バニラエッセンスなどの、あま〜い香りがし、実際とても甘い。内部は、しっとりしている。5個800円(税込)

味噌松風対決!! 松屋藤兵衛 v.s. 松屋常磐

松風は、亀屋陸奥の3代目が創り出した、小麦を味噌の麹で発酵させて焼いた、パンのようなもの。 紫野味噌松風 By 松屋藤兵衛 1切れ4.5cm×2.5cm×高さ2.5cm。上部表面に胡麻がまばらにあり、大徳寺納豆を含んでいる(写真)。生地は白味噌味で甘いが、大徳寺納豆…

濤々 By 京華堂利保

武者小路千家12代家元の要望を基に作成され、同家元より、武者小路千家の利休堂に掲げられている扁額の文字「濤々」を拝命したお菓子だそうな。直径6cmの、すり蜜で渦巻きが描かれた麩焼きせんべい2枚で、大徳寺納豆を使った餡を挟んだものです。味は、大徳…

附子 By 亀屋伊織

狂言「附子」に出て来る水飴。ただし、狂言の方が先で、これは後世に作られたもの。細見美術館地下の売店で、ごくまれに販売されている。かなり粘度の高い水飴で、味は、黄金糖に近い。栞に「パンに塗るもよし」とあったので、トーストした食パンに塗ったの…

わらび餅 By 三河屋

本日の京都の最高気温は23℃。こんな日は冷やしたわらび餅が(ryきな粉と、あずきと、抹茶の3種類があります。いずれのわらび餅も、弾力と粘りがあります。きな粉味のものは、わらび餅自体に、ほのかな甘さがあります。きな粉自体は平凡。あずきは、透明なわら…

御室さのわ

下記のケーキは、全て、4cm×7.5cm×高さ3cmで350円(税込) さのわ ラズベリージャムが上部表面に塗られている(写真)。生地は、シナモン、ナツメグなどのスパイスをブレンドした、深い味。同じ方向性なら、コンディトライ・バッハマンのバウムクーヘンの生地の…

おはぎ By 松楽

松楽に、かわったおはぎがあると聞いて、観光客で渋滞している中、嵐山にも寄らずに買いに行ったのですが、幾つかの種類は売り切れでした。写真は、左から、つくね芋、薩摩芋、紫芋、南瓜、栗です。売り切れは、胡麻、えんどう豆、紫蘇、抹茶でした。どれも…

くりおはぎ By くりや

山村紅葉姐さん以外の紅葉には興味がないので、京都に来てもお菓子三昧な私。くりやで、季節限定の、くりおはぎがあると聞いて、母が買って来ました。これが、もう、まったく飾りっ気なしの、薄茶色の物体で、おはぎに栗餡が付けられているものなのですが、…

よもぎあん餅 By 音羽屋

五条大和大路下ル(東山区上新シ町)を歩いていたら、音羽屋という和菓子屋に「本に載っていた、よもぎ餅です」という貼り紙があったので、何の本に載っていたのか分らないまま、即購入しました。よもぎの大福餅だったのですが、よもぎの香りがものすごく強く…

みかさ By 阿月

以前も書きましたが、京都では、他の地方で「どら焼き」と呼ぶお菓子の事を、「みかさ」もしくは「みかさ山」と呼びます。みかさで最高と言われる、阿月のみかさが、JR京都駅新幹線コンコース内のみやげ物屋にありました。直径9cmで、割ってみると、皮の中の…

真盛豆 By 竹濱義春

真盛豆は明応年間(1492〜1500)に天台宗真盛派を開いた慈攝大師という人が考案した菓子で、豊臣秀吉に献上された際に秀吉が賛辞を贈ったとか、細川藤孝(幽斎)が真盛豆を歌に詠んだという記録が残っているらしい。が、しばらくの間、どこの店でも作られていな…

雲水 By 紫竹庵

雲水は、てっぺんに大徳寺納豆が1つぶ乗った、こし餡入りの饅頭である。直径5cm,高さ3cm。饅頭部分は、たまご味の皮と、普通に甘いこし餡の、甘い饅頭なのだが、自家製大徳寺納豆が塩味で、かつ深い味わいを添えており、趣き深い味になっていた。5個入り1袋…