近江米ロール By 叶匠壽庵

こないだ実家に帰った時、母が私の事を「小さい頃に、叶匠壽庵のお菓子ばっかり食べさせたから、こんな子になった」と言っていた。私の設定を勝手に変えられても困るのですが。
近江米ロールは、近江米だけから作ったカステラ生地を使ったロールケーキらしい。
最近の叶匠壽庵は、桜餅をカクテルグラスに盛り付けたりとか、野心は感じるのだけれども、ちょっとついて行けない部分があると思うのは、また私だけですか。
近江米ロールは、高さ6cm×幅7cm×長さ15.5cmと、予想を下回る小ささ。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、スポンジで1重に巻かれた中に、生クリームがあり、その中に菱形に小倉餡が入っている。外側の茶色はカステラの表面の色で、その部分が、甘いけれども、やや苦いのは仙太郎と一緒である。カステラ部分の食感は仙太郎のものと違い、ほぼカステラであり、仙太郎とは製法が違うようだ。多分、カステラ的な高さに焼くのをあきらめて、背の低いカステラで出来ることを考えた結果が、ロールケーキだったのではないか。
カステラの内部はさほど甘くなく、生クリームは淡白な味で、餡は上品な甘さで、結果的に餡の味。和菓子なのかもしれないと思った。
1本1,200円(税別)

 参考:お米の純生ルーロ By 五感, 発芽玄米カステラ By 菊乃井, 抹茶ロール By 梅芯庵