雲龍 v.s. 京観世

雲龍は俵屋吉富の、餡を村雨で巻いた和菓子です。一方の京観世は鶴屋吉信の、これまた餡を村雨で巻いた和菓子です。ただし、雲龍は1重巻きなのに対し、京観世は同様の太さなのに2重巻きなのです。なお、オリジナルは雲龍のほうであるらしい。今回はこの良く似た両者の食べ比べを行いました。
まず、雲龍の方が1重巻き、京観世が2重巻きであることから、京観世の方が村雨の量が多くなり、全体的にパサパサ感が増します。このため、じっくり餡の味を味わえるのは雲龍の方となります。京観世の方は、先に挙げた欠点を克服するためか、餡の味が甘めになっています。
ということで、甘めが好きな私的には双方とも一長一短ありということで、引き分けとします。