セレッソ大阪 v.s. アルビレックス新潟

今シーズン、関西のJ1クラブはセレッソ大阪だけになってしまった。
セレッソのスタメンは、藤本康太が怪我から復帰して茂庭照幸センターバックを組む。新加入の新井場は怪我で出遅れ、左サイドバック丸橋祐介、右サイドバック酒本憲幸と、昨シーズンと変わらないディフェンスラインに。
昨シーズン最終戦と同じく横山知伸シンプリシオボランチを組み、山口螢は右サイドハーフに、そしてトップ下にはエースナンバー8番を背負うこととなった柿谷曜一朗が入り、左サイドハーフには昨季デビューした南野拓実がスタメン入り。ワントップに新加入のエジノが入った。

一方のアルビレックスのスタメンは、GKが黒河貴矢センターバックに新加入のキム・クナンが入り、大井健太郎センターバックを組む。アルビレックスは昨季は堅守を見せたが、石川直樹鈴木大輔が移籍していった影響はあるのだろうか?
フォワードにはレッズから移籍してきた田中達也ブルーノ・ロペスと2トップで開幕スタメンに名前を連ねてきた。

試合序盤は、アルビレックスが高い位置からボールを奪いに行く守備を見せ、セレッソはボールをなかなか前に運べない。高い位置でボールを奪ったアルビレックスがシュートまでつなげることもあり、アルビレックスのペースだった。アルビレックスの新加入外国人選手レオ・シルバは攻守に運動量と読みの良さを見せた。田中達也も献身的な運動量と衰えぬスピードでアルビレックスの攻撃を組み立てたが、昨季同様、アルビレックスには決定力がない。

結局、前半はややアルビレックスが押し気味に試合を進めたものの、スコアは動かなかった。

後半開始から、レヴィー・クルピ監督は山口螢に代えて、今シーズンから登録名がブランキーニョからブランコになったブラジル人選手を投入。レヴィー・クルピ監督はハーフタイムのインタビューで「ブランキーニョに」攻撃の組み立ての部分を期待しているとコメント。ブランコって呼んでやれよ。
試合は、セレッソの攻撃の組み立ての段階で長いパスも入るようになったため、形勢は五分五分に見えた。
後半10分には成岡翔田中達也の連続でクロスバーにはじかれるヘディングシュートがあり、ゴールに近いのはアルビレックスの方に見える。
セレッソは中盤からフォワードにボールをつなげられなかったため、後半18分にエジノに代えて杉本健勇を投入。
後半25分あたりから両チームの選手に顕著に疲れが見え始め、グダグダな試合展開に。選手の技術力の差で、ややセレッソがチャンスの回数を増やし始めた。
杉本にサイドを崩されたことから、柳下正明監督はサイドバック菊地直哉を入れ、藤田征也のポジションを前に移し、成岡翔をOUTさせた。
横山のボールロストからアルビレックスに決定的なチャンスが生まれたが、キム・ジンヒョンの好セーブでセレッソは失点を逃れる。直後にレヴィー・クルピ監督は横山を下げて扇原貴宏を入れた。
懲罰的な意味合いしかなさそうな交代で入った扇原だが、後半42分、アルビレックスのディフェンスラインの裏にロングボールを通し、スペースに走りこんでボールを受けた柿谷曜一朗がGKの頭上を超えるループシュートを決め、とうとう試合の均衡を破った。
柳下正明監督は直後に川又堅碁を投入したが、反撃は及ばなかった。

結局、セレッソが、1 - 0 で辛勝した。