横浜Fマリノス vs 清水エスパルス

マリノスのスタメンは前の試合と同じ。
エスパルスは、GKを山本海人にし、センターバックにボスナーが戻って来て、岩下敬輔を1列上げるという、デフェンスラインは3失点した開幕戦と同じ。で、枝村匠馬山本真希をトップ下において、小野伸二は左のウイングでの起用。3トップの左で起用されていた伊藤翔がワントップで、高原直泰はコンディションに問題があるとのことでスタメンから外れた。
岩下はアンカーだと思われたのだが、相手選手がボールを持つと寄せていってしまって、結果的にデフェンスラインと自分の間にスペースを作ってしまい、そこをマリノスの選手に使われるという状態。ただ、マリノスに押し込まれるとデフェンスラインに吸収される。ので、岩下の役割はリベロなのではないか。
前半は、両チームとも相手のゴール前まで迫る攻撃を交互にやりあう、どちらがペースをつかんだとも言えない展開。ただ、決定的なチャンスはマリノスに多く、谷口博之に惜しいシュートが数本かあった。マリノスユース出身の谷口は、ホームでの初めての試合となるため、期するものがあったのかもしれない。
後半開始から、エスパルスが3回ほど連続で大前元紀のいる右サイドからマリノスのサイドの守備を崩してクロスボールを入れるも、中央の中澤佑二の守備が万全で、得点に至らない。木村和司監督が試合後、「守備は問題ない」と言っている事から、エスパルスのクロスの精度の低さを踏まえて、エスパルスにクロスボールを入れられても得点に結びつけられる可能性は低い、という試合前の分析があったのではないか。
後半21分、ゴトビ監督は山本真希に代えてアレックス(オーストリア人)を投入。すると、このアレックスが、守備に、攻撃に、セットプレーのキッカーにと、大車輪の活躍。エスパルスに流れを引き寄せた。
後半31分、高原が小野伸二に代わって、3トップの左サイドに入った。マリノスデフェンスが、この交代への対応で混乱している時に、辻尾真二のオーバーラップをおとりに使って大前がゴール前にドリブル。ペナルティエリア内で大前が小椋祥平にぶつかったところ、これがPKに。
大前は、じっくりとした時間の使い方による落ち着いたキックでPKを決め、エスパルスが先制。
木村和司監督は、失点後すぐに、栗原勇蔵に代えてキム・クナンを入れ、パワープレーにでた。キム・クナン選手は失点前から出る準備をしていたようなので、木村和司監督は、多分、同点のままであってもキム・クナンを投入したと考えられる。
後半41分、中村俊輔が左サイドから入れたクロスにより、エスパルスのゴール前でマリノスの選手がシュートを乱打、最終的に兵藤慎剛のゴールという事で、マリノスが同点に追いついた。
ホームでの引き分けでは満足出来ないマリノスは、さらに攻め続けたが、4分のロスタイムも使い切り、タイムアップ。結局、1-1の引き分けで終わった。