セレッソ大阪 vs アルビレックス新潟

試合開始から3分で、酒井高徳がパスカットしてからのカウンター攻撃で、酒井高徳ブルーノ・ロペスとの2人のパス交換だけでセレッソの守備を崩して、最後はブルーノ・ロペスがシュートをゴールに突き刺した。この前も書いたのだが、やっぱりセレッソの守備はそれほど固くないのではないか。
関係ないけど、アルビレックスのユニフォームの袖にある「新潟米」という広告が、デザイン性が全く無くって、逆に頭に残る。視認性って重要だと思った。
アルビレックスは守備の時にボールのあるサイドに選手が集まるので、マルチネス中後雅喜にサイドチェンジのボールを出されて崩される。ザッケローニ監督も、この試合を見たことで、同じサイドに選手を集めるという守備の脆さを感じて欲しい。
前半41分、サイドに開いてピンパォンがボールを受けるも、周りにセレッソの選手はいないのにアルビレックスの選手は2人いたのだが、ピンパォンが見事な足さばきで2人ともかわし、ゴール前にドリブルで突進、直前のプレーでは強引にシュートを打って「両親が見に来ているからといって、スタンドプレーは良くないな」と思わせた(また、オレだけがそう思ったのか?)のだが、乾貴士にスルーパスを出し、乾貴士がシュートをゴールに決め、セレッソが前半のうちに同点に追いつき、試合をふりだしに戻した。
また、関係ないけど、JR阪和線が高架になってたのを、初めて目視で確認した。あそこには、かつて「開かずの踏切」と呼ばれた踏切があった。高架化の話はだいぶ前からあったのだが、いざ、やろうと計画を立て始めた時に、阪神淡路大震災があって、阪神高速道路の高架が倒れていたことで、一時見送りになったんだよなぁ。
ハーフタイムのレヴィー・クルピ監督のコメントは、中盤の守備を、前から相手のパスコースを限定する方法で立て直すというものだったのだが、後半に入ってもセレッソの中盤の守備は後手後手で、最後は茂庭照幸におまかせ、でなんとかしのいだけれども、本当に相手にボールを回され過ぎた。セレッソの選手が相手の選手を挟み込んでボールを奪うという場面は、本当に少なかった。ので、ペースはアルビレックスが握り続けた。にもかかわらず、アルビレックスは茂庭の守備に抑えられ過ぎた。
ブルーノ・ロペスがゴール至近距離からのシュートを枠の外に外したシーンでは、キム・ジンヒョンが、逆にビックリした様子で、ブルーノ・ロペスを二度見していた。ブルーノ・ロペスからすると「こっち見んな」と思っただろうが。(と思ったのも、またオレだけか?)

一部で、ACLを戦っていたほうが、中断期間に試合が無かったチームよりも試合感があって有利なのではないか、と言われていたのにそうではなかった件について、Jリーグ独特の"速さ"に原因があるのではないかと思った。ACLは激しいけれども、Jリーグほど切り替えの"速さ"がないために、ACLばっかり戦う事で、相手のリズムに馴れてしまい、アントラーズセレッソも、守備に入るタイミングが遅くなってしまい、Jリーグのチームの素早い寄せに困惑していたように見えた。