Sébastien BOUILLET

ta-nuki2008-04-05

セバスチャン・ブイエさんはルレ・デセールに最年少で会員認定されたという経歴を持つ、フランスはリヨンでパティスリーをやっているパティシエとのこと。ちなみに日本人でルレ・デセールの会員なのはAigre-Doseのオーナーパティシエ他、4人だけとのこと。得意なのはマカロンという噂。
下記の価格はすべて税別です。

カロン シトロン フレーズ
レモンのマカロンにスフレ菓子が飾られている(写真)。このスフレ菓子、ものすごい速さで口の中で溶ける。そんじょそこらのスフレ菓子と違う。高さ7cm。フレーズはどこにあるのだろうと思ったら、マカロンにサンドされたクリームの中に苺を煮詰めたものが入っていた。甘酸っぱい。620円
カロン バーヴァ パパ
バーバパパは実はフランス語の英語読みで、正しい発音はバルバパパとなるそうな。で、そのバルバパパは直訳すると「パパのヒゲ」となり、転じて"綿菓子"を意味するという。このケーキは綿菓子風という意味で"バーヴァ パパ"を使っているようだ。ツンツンした飾りはホワイトチョコレートがベースで、砂糖と苺ソースの結晶が振りかけられている。マカロンはホワイトチョコでコーティングされているが、コーティングの下に、砂糖と苺ソースの結晶を含んでいるので、元々は何味なのかは不明。マカロンは3cmほどの厚さの生クリームの層を挟んでおり、その生クリームが"綿菓子風"な口溶けの速さである。しかも、綿菓子みたいに後味が残らない。生クリーム内に苺ソースを含む。ここまで食べて分かったことは、多分、このセバスチャン・ブイエさんは、ホイップの技術がものすごいのだということ。まさに、「空気を調味料にする」っていう感じである。620円
テンダンス
セイロン茶のムースにセイロン茶のマカロンが付いている。マカロンのほうは紅茶っぽいが、ムースは紅茶じゃなくって緑茶っぽい。ムースの中にはカシスのソースが入っている。底はローズマリー風味のスポンジケーキ。560円
チュッパシオン
セバスチャン・ブイエさんはチョコレートも得意らしい。チュッパチャプスからパクりましたって感じのネーミングセンスがオヤジ臭い。写真でテカっている部分は、銀色の膜が貼られている。直径4cm×長さ7cm(取手含まず)。土台と一体化しており、棒は単なる意匠で、棒を持って食べるものではないようだ。土台はモロいショコラなケーキで、ピスタチオやクルミなどのナッツのクラッシュを含んでいる。チョコのコーティングの中は、先端がスポンジケーキ、次がチョコムースで、次にオレンジソース(かなり液状!)、そして最後に、またチョコムースだった。どうやってオレンジソースを中に入れたのかを考えると夜も眠れない(©春日三球)。ちなみに、棒には"当たり"とも"ハズレ"とも書かれていなかった。640円
オデオン
直径6cm×高さ3cmのチョコムース。バニラのマカロンが3つ付いている。70%カカオのチョコムースの中には、バニラクリームが少しだけ入っているだけの直球勝負な作品。もう少し苦くても構わんのだが。600円
ラヴァンドゥー
チョコレートの上に金粉が振られ、漆の蒔絵のような奥深い意匠なのだが、私の撮影技術ではお伝えしきれてないのが残念です。名前の通り、ラベンダーの香りのクリームが入ったチョコムース。オデオンよりやや苦い気がする。560円

プチケーク シトロン
プチケーキはいずれも8cm×3cm×高さ4cmで380円。シトロンは写真左。ちょっとパサパサしている気がするが、かなりレモン味で甘酸っぱくておいしい。
プチケーク キャラメル
写真中央。ヘーゼルナッツが乗っている。ほろ苦い。
プチケーク ショコラオレンジ
写真右。オレンジの姿煮1/4枚が乗っている。苦さ控えめで、物足りない感じ。

プチケーク ライチフランボワーズローズ
写真左。上面の赤いものは薔薇の花びら。ローズとライチって匂いが似てるのね。中に木苺ソースが入っている。プチケークの中では一番おいしかったと思う。
プチケーク ココアナナス
写真中央。アナナスはパイナップルで、上面にパイナップルの甘露煮が2枚載っている。ケーキ内にも1mm角ぐらいのパイナップルの果肉が入っている。
プチケーク マロン
写真右。マロングラッセが1つ載っている。ケーキは予想以上に栗味だったが、なぜか、むろ節の味に似ている。パサパサしているのが気になる。