サロン・ド・テ アンジェリーナ

ta-nuki2008-02-28

アンジェリーナは、1870年代にオーストリア人のアントワーヌ・ランペルマイエさんが南仏ニースに店を開いたのが始まりで、その店が評判になって、1903年にパリにサロンが開店したそうな。店名の「アンジェリーナ」は、ランペルマイエさんの義理の娘の名前に由来しているとか。ていうか"義理の"って、そこまで書かんでも。。。
で、日本のANGELINAは全てプランタン銀座の直営だとプランタン銀座は主張している。ちなみに日本で現在残っているプランタンは銀座だけで、しかも株主は読売新聞と三越。なのにANGELINAの支店は三越百貨店以外にも、東武と東急に各1店舗づつあるぞな。東武に行ってみたら、商品の販売者は"プランタン銀座"だった。ロイスダールのwebサイトには、三越本店のアンジェリーナはロイスダールがやっているようなことが書かれているのだが・・・
なお、喫茶ではケーキのみのオーダーは不可だった。しかし、このお店でケーキを買って持って帰るのは危険です。理由は、今日の日記のここまでをいま一度、丹念に読み返せば判ると信じています。あと、ここのお店のケーキについての説明文の半分近くは、私の文章より判りづらいと思った。
下記の価格は全て税別です。

洋梨のアイスクリーム詰めグラタン カルディナール風
食べていると石原慎太郎に馬鹿呼ばわりされそうなメニュー。甘露煮されたほぼ原形をとどめた洋梨をバニラ味のスフレクリームで包んだものだった。写真のように焦げ目がついているが、クリームは熱々というわけでもないので、オーブンで焼いたのではなくハンドバーナーで炙ったのだろう。周囲の木いちごソースは冷たかったので、後掛けなのだろう。高さは7cmぐらいか。洋梨はシャリシャリしていて、冷たいのでシャーベットのような食感だった。洋梨の底の部分が直径4cmの半球状にだけくり抜かれてバニラアイスが詰まっていた。もっとたくさん詰まっているのかと予想していたのだけれども、洋梨がおいしかったので、その程度のアイスの量で十分だと思った。底には石原慎太郎の知性ほどの薄さのスポンジケーキが敷かれていた。1200円
モンブラン デミサイズ
調べたところ"デミ"はdemiと書いて、本当は"ドゥミ"と読むのが正しく、"半分の"という意味らしい。確かにレシートには、「モンブラン1/2」と書かれていた。マロンペーストはすべてフランス本店から輸入しているそうな。それは、レシピは教えてもらえないっていうことの裏返しか。直径5cm×高さ7cm。粉砂糖が冠雪している。マロンペーストの下は生クリームで、底はスフレ菓子になっている。このスフレ菓子はフォークで簡単に崩せるもろさで、食べやすかった。が、包んでいる紙に付いて残っちゃうのがもったいないと思うが、ここは銀座。アフリカやカンボジアに十分な食料を食べられない人がいようが、銀座ではそんなの関係ねぇ。スフレ菓子の質以外は普通だと思った。450円
ショコラのモンブラン
サイズはモンブランのデミサイズと同じ。ココアパウダーが振り掛けられている。使っているマロンペーストは、やはりパリ製なのだが、チョコが練りこまれている。それ以外はノーマルのモンブランと同じ。苦いのか甘いのか苦いのか、よく分からない味でした。2月限定。450円
桜のモンブラン
サイズは、やはりデミサイズと同じ。上から、粉砂糖と桜の香料を混ぜたものが振り掛けられている。マロンペーストと生クリーム、スフレ菓子はノーマルなモンブランと同じなのだが、スフレ菓子の上面に蜂蜜が塗られていて、甘ったるくっておいしかった。3月限定。450円
アイスクリームパフェ(玄米)
高さ8cmぐらい。月替わりのため2008年3月中までの品。アイスクリームは和風な味で、アイスの下は1cm角のフルーツ(りんご、キウイ、モモ、バナナ)で、その下にコーンフレークがあった。りんごによって食感にアクセントがあったのが良かった。デザートセット(モンブラン デミサイズ+アイスクリームパフェ+ティー:1500円)に含まれるもので、単品ではオーダーできないと思われる。
シュートリコロール
長さ15cmはあろうかという、3連のシュークリーム。メニューで見た写真から、3個のシュークリームが並んでいるだけだろうと思っていたのですが、一心同体でした。手前からマロンクリーム、バニラクリーム、チョコクリームで、いずれにも上から生クリームが掛けられている。シュー皮の上には粉砂糖と、1mm角ぐらいの砂糖の結晶も掛けられている。マロンクリームはモンブランのマロンペーストと違って食感は滑らかである。チョコクリームの食感は残念だった。大きさや、シュー皮の固さとクリームの柔らかさのギャップなどから、食べるのにはそれなりの計画性と技術が必要であると忠告しておく。しかも、その困難を乗り越えてまで食べる価値があるとは思えないということも付け加えておく。僕はただ、くたびれただけ。600円
カルーゼル
バーバ・パパみたいな形。上の球は中空のチョコレート。下の半球に貼り付いている数個の四角いものはオレンジピール。下の半球はチョコレートムースで、中にオレンジのババロアが入っている。ほろ苦い中にも甘酸っぱさがあり、おもしろい。結構おいしい。ノーマルのモンブランよりも。520円
ピュルテ
ホワイトチョコのムース。直径5.5cm。紅の飾りはホワイトチョコに色をつけたもの。横に付いているオレンジ色の飾りは、オレンジ味を加えたホワイトチョコ。ムースの中にイチゴのペーストが挟まれていて、そのイチゴペースト内にオレンジピールが入っている。ややこしい事が煩わしくない人向け。520円
フローリー
カスタードクリームを混ぜたクリームで作った、ショートケーキとのこと。5.5cm×5.5cm×高さ5cm。一番上のクリームの層はフォークで割れるぐらい固い。下の方のクリーム層はキウイ、ピーチ、オレンジのスライスが入っているのですが、このクリームの層は甘ったるい。受け入れがたいものが色々あった。380円
サンドリエ
直径6cm(土台部)。上のアーチ上のものはパンデピス(香辛料入りのパンのこと)らしい。土台のタルトは利き手でフォークを突き立てないと割れないぐらい硬い。ムースはニッキ味で、ムースの中に、またパンデピスが入っている。タルトの土台とムースの間に半ドライフルーツのイチジクが数切れ入ってる。ややこしい味。480円
セデェイール
フランスらしく、マカロンが載ったケーキ。マカロンは薔薇風味。スポンジケーキの上にペースト状のカシス、その上に薔薇風味のババロア、そしてカシスのソースにコーティングされたナッツ。薔薇風味のババロアは、クリームのような淡い食感。カシスの味が濃くって、薔薇の風味を殺している。480円
パパイヤのアイスクリーム詰め 冷たいフランボワーズソース
フランボワーズソースは冷たいどころか凍っている。バニラアイスは"詰め"というよりは、載っている感じ。ナイフがついて来るけれども、ここは銀座。スプーンで食べられる部分までしか食べないのが無難かと存じます。例えアフリカや(以下略)。見た目ほどはボリュームはなかった。パパイヤは、なんか臭かった。1200円
プロシュートとバナナのクレープ包みパパイヤソース
メニューの写真や、自分の中のバナナの大きさから類推すると、もっと大きいものだと思ったのだが、実際は長さ6cmぐらい。ディナーコースの前菜にあったので、単品でのオーダーは不可能だと思われる。でもデザートっぽい名前だし、写真はどう見てもデザートに見えたんですよ。で、勇敢にオーダーしたんだハイスクールガール。そしたら、パパイヤソースは甘さ控えめで、むしろ酸味と塩味のほうが強い。そして、付け合せはプチトマト。クレープの中身は生ハムで巻かれたバナナで、食べたらどうみても前菜でした。本当にありがとうございました。