点鼻薬

上の調剤薬局の話のついでですが、耳鼻咽喉科では、鼻が悪い人に点鼻薬というものを出します。これは鼻の奥でスプレー状に噴霧する外用薬です。
噴霧器に入った状態で渡されるのですが、初めての人には、一応、調剤薬局なら薬剤師が、病院が薬を出す場合は病院の人が、「先端を鼻の穴に入れた状態で、容器の底を押してください」という説明をしてくれます。
が、本当に重要なことは実は教えてくれません。
本当に重要なことは、「そのあと、容器の底を押したまま鼻の穴から抜き、ティッシュで噴霧器の先端を吹いた後、容器の底を戻さなくてはならない」ことです。
でないと、鼻かぜをひいている場合、鼻の穴の中に噴霧器を挿したままの状態で容器の底を元に状態に戻すと、容器内に風邪のウイルスが侵入して、次回からの噴霧の際に、そのウイルスも鼻の中に噴霧してしまい、全然風邪が直らないことになるからです。
しかし、このことについて教えてくれる人って、ほとんどいません。きっと、薬を出すほうの人は、噴霧器を使った経験が無いからなのでしょう。