ACL ブリーラム v.s. 柏レイソル

タイのブリーラムのホームスタジアムでの試合。気温が36度もあるそうな。ブリーラムのサポーターはゴール裏ではなく、バックスタンド中央に固まって、ずっと踊っている。
ピッチの芝には凸凹があり、ボールがイレギュラーする。
レイソルACL初出場で、これがACLの初戦となる。ブリーラムACL初出場。
試合はお互いが攻め合う、いわゆるオープンな試合になった。ブリーラムはショートパスを回してくる。
前半10分、ブリーラムのガーナ人FWを酒井宏樹が倒して、ペナルティエリアよりやや外からの直接フリーキックの判定。このFKをレイソルの選手が守備に入る前にブリーラムの選手が素早くリスタートし、ブリーラムがあっけなく先制。
ブリーラムの選手は得点が入ったことで調子づいたのか、パスが回る。
レイソルもバックラインではボールを回せることが出来、シュートまでは持ち込むが、シュートがゴールの枠の中に飛ばず、チャンスは散発的である。
レイソルの攻撃が形になり始めかけていた前半37分、ブリーラムウズベキスタン人選手のペナルティエリア角やや外からのミドルシュートが決まって、ブリーラムがリードを2点に広げた。
この得点がレイソルの出足をくじき、ブリーラムの選手を調子づけてしまったように見えた。

結局、2 - 0 で前半終了。
ネルシーニョ監督は後半開始から、北嶋に代えてリカルド・ロボ、キャプテンの大谷に代えてアン・ヨンハを投入。中盤の底をアン・ヨンハ1人にして、茨田を1列上げた。これで、レイソルの攻撃は厚みを増した。
後半9分、リカルド・ロボが右サイドから入れたクロスに田中順也がゴール前で合わせてゴールを奪い、レイソルが1点差に詰め寄った。
後半15分頃からブリーラムは決定的なチャンスを立て続けに作ったが、シュートブロックされて得点には至らない。
後半18分、逆にレイソルがコーナーフラッグ付近からのFKを得。レアンドロ・ドミンゲスが蹴った山なりのクロスに酒井宏樹がヘディングで合わせてゴールを奪い、レイソルが同点に追いついた。
後半31分、ブリーラムの右サイドを駆け上がった選手に橋本和がマークに行けず、ゴール前にボールを入れられ、走り込んだ選手にゴールを奪われる。
結局、ブリーラムが3 - 2 で勝利。

レイソルとしては、アジアのアウェーの難しさを実感したと思うので、今後は、もう少し慎重な試合運びを期待したい。