ACL ブリスベンロアー v.s. FC東京

FC東京は、J2からJ1に昇格したばかりなのだが、J2のクラブとして初めて天皇杯を手にして、ACLに今年初めて参戦することとなった。
毎年言われる事なのだが、ACLに参戦すると過密日程になり、選手の体調を整えるのが非常に難しい。
なのに、3日前のゼロックススーパーカップでは、もはや、試合途中で高橋秀人が足をつっていた。ちゃんとコンディション管理しているのか?
ポポビッチ監督は無策ではなく、梶山陽平をこの遠征に帯同しない等の対策を立てているようだ。
結局、ルーカスもベンチ外で、渡辺千真の1トップ、ゼロックススーパーカップで流れを変えた羽生直剛がトップ下に入り、長谷川アーリアジャスールが守備的MFに入って、徳永悠平が本職の右サイドバック、そしてセンターバックに加賀健一を入れてきた。

試合は、お互いに攻め合う、いわゆるオープンな試合になった。FC東京のディフェンスがボールを持つと、ブリスベンロアーの選手は前線からプレッシャーを掛けてくる。ブリスベンロアーはパスを回そうとする。
試合開始から徐々にFC東京のボールキープの時間が長くなったが、シュートに結びつけられない、もどかしい展開。
前半ロスタイム、石川直宏のパスは相手選手に当たってミスになったが、そのボールはオーバーラップしていた徳永悠平の前に。徳永がグラウンダーのクロスを入れ、ゴール前に走り込んだ谷澤達也が滑り込みながらボールをゴールに押し込み、FC東京が先制した。
ブリスベンロアーは前半、シュートを1本も打てなかった。

ブリスベンロアーは後半開始から攻勢に出て、後半3分には初シュートを打った。
後半9分、太田宏介がブリスベンロアーのディフェンスラインの裏に蹴り込んだボールに羽生が抜け出し、シュート。これはブリスベンロアーのGKに弾かれるが、ゴール前に詰めていた長谷川アーリアジャスールがゴールに押し込んで、FC東京が 2 - 0 にリードを広げた。
後半のボールキープ率は、わずかにブリスベンロアーが上回ったが、ブリスベンロアーはFC東京の守備を崩すことは出来なかった。

結局、 2 - 0 の完勝でFC東京がACL初勝利を挙げた。