ゼロックススーパーカップ 柏レイソル v.s. FC東京

柏レイソルは昨季、J1昇格初年度のシーズンでJ1初優勝を果たした。
FC東京は昨季、J2優勝し、J2のクラブで初めて、天皇杯を制した。
どちらのチームも、今季初めてACLに出場する。

FC東京は、なりふり構わない補強を行い、エスパルスから左サイドバック太田宏介横浜Fマリノスから長谷川アーリアジャスールを獲得した。
FC東京大熊清監督が勇退し、ポポビッチ新監督が就任して、FC東京での公式戦初采配となる。

石川直宏がコンディションが良いのか、試合開始から右サイドを個人で突破するが、ゴールには繋げられない。
ポポビッチ監督は、長谷川アーリアジャスールをFWに近いポジションをとらせた。FC東京はかつて、平山相太をトップ下で起用したことがあったが、同じように、ボールを収めさせて攻撃の起点にしたいようだった。

前半10〜20分の間は、FC東京が一方的に攻めて、レイソルを押し込む。
しかし、前半25分、ジョルジ・ワグネルの強烈なミドルシュートが決まり、レイソルが先制。このシュートは、この試合のレイソルの1本目のシュートだった
レイソルは昨季、ボールポゼッションは常に高かったわけではなく、このようなワンチャンスを逃さずに決める決定率の高さで勝利を奪ってきた。
レイソルは得点後、まるで別のチームのようにボールを回せるようになった。
前半40分頃に、右サイドをオーバーラップした椋原健太がクロスを入れるも、ゴール前の選手と合わない。
前半41分、レイソルの、ゴールから距離のあるFKでレアンドロ・ドミンゲスが蹴ったボールをジョルジ・ワグネルがヘディングシュート。しかし、ゴールポストを叩いてゴールならず。こぼれ球に詰めた北嶋秀朗森重真人ペナルティエリア内で倒してPKに。このPKをレアンドロ・ドミンゲスがゴール上隅に決めてレイソルのリードは2点に広がった。
FC東京は来週にはACLの試合がある。ACLの審判はアジアレベルなので、相手のシミュレーションでもPKになりうる。ペナルティエリア内では細心の注意を払ってもらいたい。

結局 2 - 0 でレイソルリードで前半を終えた。

FC東京は後半開始からも右サイドを崩してクロスを入れるが、ゴール前の選手と合わない。ポポビッチ監督はルーカスに、ちゃんとゴール前に詰めるように指示を出した。
後半11分には、石川に代えて渡辺千真を投入して、渡辺とルーカスの2トップへフォーメーションを変更し、長谷川アーリアジャスールを右サイドにポジションを移動させた。
後半19分、その渡辺千真レイソルのディフェンスラインの裏に抜け出してスルーパスを受け、左サイドを駆け上がった高橋秀人にパス。高橋からのクロスに長谷川アーリアジャスールがゴール前で合わせてシュート。しかしGK菅野に弾かれる。が、こぼれ球を長谷川アーリアジャスールがゴールに押し込んで、FC東京が 2 - 1に点差を縮めた。
後半27分、ポポビッチ監督は谷沢に代えて羽生直剛を投入。直後に羽生は決定的なシュートを2本続けて放つが、ゴールを奪えない。
結局 2 - 1 でレイソルが逃げ切った。

FC東京の交代を見ていると、まだ、どういう布陣がベストなのか決めかねている状況に見えた。