ロンドンオリンピック アジア最終予選 U-22シリア代表 vs U-22日本代表

シリアは反政府デモが起こっていて、昨日は数百人の死者が出たと報道されている。
このため、シリア国内での試合開催は治安の問題があるとされて、隣国のヨルダンで開催された。

日本代表としては、絶対に負けられない試合なのだが、
先の日本で行われたシリア戦で決勝点を挙げた大津祐樹は、この試合への大津祐樹の招集要請を所属のドイツのクラブが断ったため、出場しない。
年齢制限の無い日本代表に招集されてワールドカップ予選にも出場した清武弘嗣は、怪我のため、既に日本に戻っていて、出場しない。

ピッチの状態が悪いと伝えられている。ピッチの状態が悪いとボールがイレギュラーすることが多くなり、ボールをコントロールするのが難しくなる。
なので、トラップの技術が高い選手が有利で、ドリブルが得意な選手にとっては不利である。
ショートパスをつなぐスタイルは、トラップミスを招きやすい。長めのパスでピッチを広く使いたい。
ピッチが悪いのは、母国開催ではないシリアの選手にとっても厄介な問題だと思われるので、前線から相手のミスを抜け目なく狙って、チャンスにつなげていきたい。

スタメンは、永井謙佑の1トップとなった。永井は、昨季のACLで、相手のトラップミスからボールを奪ってゴールにつなげたプレーがあった。

試合はシリアに日本のディフェンスラインの裏へのパスを通されて、ゴール前に抜け出されるチャンスを幾度も作られた。
前半19分に山崎亮平が手を負傷して、日本が1人少ない状況でシリアに直接フリーキックを与えた。これをシリアのファレスが直接シュートし、山崎と交代で入った大迫にボールが当たり、コースが変わってボールがゴールに吸い込まれ、シリアが先制。
前半45分、日本のカウンターで大迫勇也ポストプレーから永井へスルーパス。これを永井謙佑が落ち着いてゴールに決め、押されていた日本が前半のうちに同点に追いついた。
前半はシリアが一方的に攻めたのだが、後半は日本も中盤でパスを回せるようになった。そこで、パスをつなげる扇原が投入された。
このまま引き分けで終わるかと思われた後半45分、シリアのキャプテンのロングシュートが権田の頭上を越えて奇跡的にゴールに入り、シリアが再びリード。
日本は濱田を前線に上げてパワープレイを試みるも、シリアの選手が負傷して倒れたまま動かずに時間を無駄に費やして逃げ切った。

日本はチャンスの数が圧倒的に少なかった。