天皇杯全日本サッカー選手権大会 決勝 京都サンガ v.s. FC東京

史上初のJ2のクラブ同士の決勝戦となった。
京都サンガのスタメンは、警告の累積で出場停止だったチョン・ウヨンが戻って来て、しかし、今度は秋本倫孝が警告の累積で出場停止。大木武監督は、加藤弘堅のポジションをスライドさせて対応。加藤弘堅は既に戦力外を告げられている選手である。
試合はFC東京が攻勢に出て始まった。やはり、サンガの高いデフェンスラインの裏のスペースを使うことを狙っているようだ。
前半13分、中山博貴がボールを奪って前線のドゥトラにパス。ドゥトラがドリブルしている間に中山がゴール前まで走り込み、FC東京のクリアボールがフリーになっていた中山に出てGKと1対1に。これを中山が落ち着いて決めて、サンガが先制。
しかし前半15分、FC東京コーナーキックのチャンスでショートコーナーから石川直宏が右サイドから入れたクロスボールに今野泰幸がヘディングシュートを決め、FC東京がすぐさま追いついた。
その後しばらくは、中盤でのボールの奪い合い。
前半35分、FC東京直接フリーキックを得て、森重真人が直接ゴールを狙ってシュートをゴールネットに突き刺し、FC東京が逆転に成功。
前半42分、サンガのゴールキック高橋秀人がヘディングで競り勝って、サンガのデフェンスラインの裏に出し、そのボールにルーカスがフリーで抜け出して追いつき、シュート。これも決まって、FC東京がリードを2点差に広げた。
後半からFC東京は自陣に引いて守るようになった。サンガはその守備を崩せず、シュートまで持ち込める回数は少ない。
後半21分、FC東京のカウンター攻撃でルーカスが抜け出してゴールを決め、FC東京のリードは3点に。
大木武監督はドゥトラに代えて久保裕也を投入。
後半26分、サンガのコーナーキックから久保裕也がヘディングシュートを決めて1点返した。
FC東京のリードはそれでも2点差。結局、4 - 2 でFC東京の初優勝となった。

サンガはデフェンスの組み合わせが通常と異なるためか、守備がもろかった。