FCソウル vs 鹿島アントラーズ

FCソウルは、グループリーグで名古屋グランパスとホームで対戦して完敗している。その敗因は、全北現代の監督に言わせると「集中力がなかった」からだそうだ。名古屋グランパス vs FCソウルでは、FCソウルデフェンダーのトラップミスを、永井謙佑が奪ってゴールを決めた。
この試合でも興梠慎三FCソウルのDFアジウソンからボールを奪うシーンがあったが、得点には持って行けなかった。
予想通り、Jリーグの試合に「怪我で」欠場した小笠原は、この試合にフルタイムで出場した。
FCソウル崔龍洙監督が、アントラーズの良いところも悪いところも把握している、と言っていた通りの試合運びだったのではないだろうか。
アントラーズサイドバックが攻撃参加した後のスペースを使って攻撃することや、ヘディングは岩政を避けて、アントラーズサイドバックと競り合うようにするなどの対策があったように見えた。
オリヴェイラ監督は後半開始から、カルロンに代えてフェリペ・ガブリエルを投入したが、フェリペ・ガブリエルを投入したのは正しい判断だったと思うが、交代すべき選手がカルロンだったのかは、疑問に感じた。前半、カルロンにボールが入った時に、カルロンが孤立していたのでチャンスを作れなかったのだが、そこをサポートするように中盤の選手の動きを修正すべきだったのではないかと思った。なぜなら、前半にはカルロンに通るボールがあったが、後半は1トップにした事でパスを出す選択肢が減り、前線の選手にボールを通すことすら出来なくなったからだ。
チャンスの数からみてもアントラーズの完敗という内容だった。

今シーズンのACLに向けて、アントラーズとしては珍しいほどの大量の選手を補強したのだが、結果的にACLの成績は平年並みに終わった。
マルキーニョスを放出するような決断をしたフロントなので、来年のACL出場権を逃すような事があった場合、オリヴェイラ監督のみならず、それなりの数の選手が戦力外を告げられる事になるのかもしれない。