Dashcode

関係ないけど、シャープ、PC生産打ち切りって、ちょっと衝撃。
パソコンサンデー」っていうTV番組を1社提供していた、あのSHARPが。
思い返せば、某掲示板でも書いたけれども、初めて買ったPCはX68000XVIだった。
初めて書いたプログラムは、大学の物理実験のレポートで、実験結果から最小二乗法で1次関数を求めて、その結果をグラフ表示して、プリントアウトするBASICのプログラムだった。
いま、もし私が大学生で、同じ課題を出されたときに、1からプログラム組んで、同じ事をするだろうか?
昔のパソコンには、必ずBASICが付いていたものである。
BASICのないパソコンなんて、Macぐらいだった。

同じ頃、KISS(知識情報学研究会)というサークルの部長から「大阪大学の情報教育センターに、すごいコンピューターがある」という話を聞いた。
Nextstepという、1台100万円するパソコンが、阪大生だと使い放題なのだそうだ。
暇なので見に行った。KISSの部長いわく「アイコンビルダー」というプログラムが付いていて、誰でも簡単にプログラムが作れるというのだ。
NextStepはNext社という、アメリカのベンチャー企業が作ったマシンで、大阪大学NextStepが納入された時には、Next社の社長のスティーブ・ジョブズが講演に駆けつけたという。その、スティーブ・ジョブズの講演の写真入りの大阪大学情報教育センターの冊子が、いまだに私の本棚にある。
同じ阿倍野区に住みながら、Sharpには悪いが、正直、NextStepが欲しかった。しかし、100万円もPCに出せやしない。
数年後、あるニュースを読んだ。
Apple社はMacの次のOSの自力での開発を諦め、Next社を買収し、Nextstepをベースに次期OSを開発することにした、と。
そして、Next社の社長にしてAppleの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏を取締役に起用すると。
で、わたしは初ボーナスでMacを買った。
まだMacOS9で、MacOS Xは出ていなかったが。
そのMacが壊れた直後に、MacOS Xが発売された。しかし、「アイコンビルダー」は付属していなかった。
私はかなり失望した。そして、永らくアイコンビルダーのことは忘れていた。

前置きが長くなりましたが、Dashcodeは、MacOSで動く「ウィジェット」という種類のアプリケーションが「誰でも簡単に」作れるアプリケーションだという。
MacOS XのInstallディスクから、追加インストールで"Xcode"をインストールすると使えるという。
起動して、驚いた。
これは「アイコンビルダー」だ。
GUIの設計はHTMLとCSSで、プログラム部分はJavascriptで書く。Web制作者なら、かなり低いハードルである。
そういう意味では、"元祖"アイコンビルダーよりも、さらに、簡単にプログラムが作れるようになったと言えるだろう。
でも、Javascriptなのが逆に微妙で、あと、Apple社のDashcodeの独自拡張プロパティのリファレンスページの表示が崩れてて見にくいので、まだ、何か作ってみようという気が起きない。。。

気が向いたら、むかしX68000で作った「ナンバーリンクを(解ける所まで)解くプログラム」を書くかも。
いや、今度作る時は、「完全に解く」にしなきゃ駄目かな。。。