アンリ・シャルパンティエ

ta-nuki2008-09-03

どこのデパ地下に行ってもアンリ・シャルパンティエって入っているじゃないですか。で、どこの店舗も品揃えが同じようなので、いつでも行けるって思うと、逆に滅多に行かないものですね。
で、手元の資料を見ていたら、アンリシャルパンティエっていうのは実在した人物の名前で、そのアンリシャルパンティエさんが考案して、アンリシャルパンティエが開店以来、レピシを変えていない唯一のメニューがあることがわかり、食べに行ってまいりました。
行って分かったのですが、メニューに「アンリシャルパンティエといえば、クレープ」って書かれていた。それは知らんかった。

クレープ シュゼット
これがその、アンリシャルパンティエさんが時の英国皇太子のために考案したという、アンリシャルパンティエ開店以来の看板メニューとのこと。焼きたてのクレープをオレンジの果汁で煮た後、オレンジのリキュール(アルコール度40%)を加えてフランベしたもの。オーダーすると、店員から調理に10分かかると宣告された。目の前で調理してくれる。左の写真はフランベして炎が上がった瞬間を捉えたもの。甘酸っぱい。1500円(税別)
クレープ マリエット
これはアンリシャルパンティエさんが考えたメニューではなく、最近の作品。オーダーすると、店員から、調理に15分かかり、かつ、アルコールがキツいと宣告された。焼き立てのクレープでバターを包んだものを、片面だけキャラメルゼして、さらにキルシュ(アルコール度45%)をフランベしたものを掛けたもの。キャラメルゼするところから、目の前で実演してくれる。アルコールは充分飛んでいたが、香りも飛んでしまっていているようで、風味はいまいちだったが、柔らかいクレープをキャラメルゼして硬くするという食感的なアクセントは面白かった。キャラメルゼに結構時間がかかっていた割ににはそれほど熱くなかったのが意外で、かつ、中のバターも温まっていなかったのが店側としても誤算なのだろうと思った。もう少し温かければ、バターの風味も活きたと思うのだが…。1500円(税別)
クレープ・ベルナデット
クレープの切れ端をオーブンで焼いたチップス付。りんごのソースを温めるところから実演してくれる。そのあと、青りんごのリキュールとりんごのブランデーを混ぜたものをフランベする。フランベしたソースは結局青りんご味だったが、やっぱりアルコール臭かった。りんごソースはすりおろしりんごがベースになっているらしくシャリシャリした食感だった。1500円
4つの小さなクレーム・ブリュレ
クレームブリュレといえばカスタードクリームを使うのが相場となっているが、そんな常識に囚われない、4種類のクリームでクレームブリュレを作ってみましたという作品。棒状のパイにナッツを砂糖で固めたものが2本のっている。手前から、ノーマル(カスタードクリーム)、ピスタチオ、オレンジ、チョコレートである。カスタードクリームのものはややリキュールの味がしてアルコール臭く、しかし甘かった。ピスタチオは青臭かった。オレンジは甘酸っぱく、一番おいしかった。チョコレートはしっかり苦く、なんか蛇足気味だった。1000円

 参考:アンリ・シャルパンティエ vs C3