房厨京東 堂食ンダモ

「昔は、横書きは右から書かれていた」というのは、実は間違いで、あれは「1文字ごとに改行された縦書き」であるという話を聞いた。
モダン食堂「東京厨房」は、コンビニチェーン新鮮組が展開し始めた定食屋である。弁当も販売している。
昭和30年〜40年頃をモチーフにした、モダンというよりレトロなコンセプトで、店内のBGMも懐メロである。昭和30年〜40年頃に生まれた人たちが今の40代であるから「かなり高年齢な世代をターゲットにしたものだな」と思っていたのですが、来店している客層は、世代に関係なく幅広く、高校生までいる。
お冷はレモン水である。今回、3店舗をまわったのだが、卓上のドレッシングが店舗によってゴマドレッシングだけ、ゴマドレッシングと醤油ドレッシング、ゴマドレッシングとフレンチドレッシングとばらばらだった。1号店の千石店には、他店にないメニューがあったが、それらが他店に展開されるのか、そのまま無くなるのかは不明。
+30円でご飯大盛りはリーズナブルで、ご飯少なめだと-20円というのは嬉しいサービスだと思われる。

オム丼
サラダ、味噌汁付き。味噌汁は合わせ味噌だけれども、赤味噌が多い。具はわかめと揚げとネギで、揚げは油抜きが不十分。丼というぐらいから、どんぶりに盛られているのかというと、そうではなく、平らな皿に盛られている。半熟の卵にくるまれたご飯に、ハヤシソースがかけられていて、パセリが散らされているが、パセリは彩りを添えるためと思われるのに、パセリの色がいまいちである。ハヤシソースは、タマネギ、肉片、マッシュルームが含まれており、若干くどい味の気もするが、悪くは無い。オムライスとの決定的な差は、ご飯が普通のご飯であること。なんじゃそりゃ、と思った。なお、この店にオムライスは無い。680円。
親子丼
千石店にだけあった。味噌汁付き。+170円でざるうどん(単品300円)が付けられる。ざるうどんの麺は冷凍麺のようだ。親子丼の鶏肉は、なぜか炭火焼なスモークの香りがするが、実際に炙られた様子は無く、香料だと思われる。値段相応か。580円
豚トロ丼
味噌汁、小鉢1つ付き。ご飯の上に、一口大の焼かれた豚トロが並び、中央に青ネギを炒めたものが乗っている。何か(タマネギorりんご?)をすりおろした物をベースにして醤油で味付けされた、甘く、やや酸っぱいタレがかけられている。想像通り、かなりこってりしている。豚トロはレモンか塩でさっぱりと食べたほうが良いと再認識した。780円
はんば〜ぐステーキ
ご飯、味噌汁付き。生野菜、ウインナーをソテーしたもの、ミニスパゲッティが付く。ミニスパゲッティは、メニューの写真では2種類があるようだが、私が食べたのは、いずれもバジル風味のペペロンチーノだった。ハンバーグにはデミグラスソースがかけられ、半熟の目玉焼きが乗っている。ハンバーグの大きさは120gぐらいで、厚さ3cm以上あり、ふんわりとしていて、簡単に箸で切れる。最近の調理機械の性能に驚かされた。780円。
が〜りっくチキン定食
ご飯、味噌汁付き。生野菜、ミニスパゲッティが付く。トマトソースとステーキソースの2種類のソースが選べる。トマトソースはイタリアンな雰囲気のもの。ステーキソースは照り焼き風のソースである。ちなみに、この店のメニューにステーキは無い。どちらにしても、鶏モモ肉自体にガーリックな味付けがされており、私には、その下味が辛すぎて合わなかった。780円。
東京厨房グリル
ご飯、味噌汁付き。ウインナーをソテーしたもの、ミニスパゲッティ、ハンバーグ(目玉焼き付き)、ガーリックチキン(トマトソース)のセット。1180円。
かにクリームコロッケ定食
カニくり〜むコロッケというネーミングにすれば良いのに。ご飯、味噌汁付き。生野菜、ミニスパゲッティが付く。コロッケは3cm×2cm×5cmぐらいの大きさが2個で、デミグラスソースがかけられており、その上から生クリームとパセリがかけられていて、見た目が豪華っぽい。が、個人的には、カニクリームコロッケにはトマトソースだと思う。デミグラスソースは、少しウスターソースっぽい味がするのが気になった。箸で食べるものの様である。780円。