ベニエ by Café Du Monde

ta-nuki2005-12-22

ベニエとは、フランスでは揚げ物全般を指すらしい。
が、Café Du Mondeは「ドーナツです」と言い切っているニューオーリンズを経由すると、そうなるらしい。翻訳機で、日本語を英語に翻訳して、さらにその英語を日本語に翻訳させて、そのおかしさを競うという遊びがあるが、それに近い気がする。もしくは、伝言ゲームか。
さて、そのカフェデュモンドは、ニューオーリンズに本店が有るカフェで、日本ではダスキンがチェーン展開している。
「あれ?」と思ったのは、また私だけだろうか?
ダスキンといえば、ミスタードーナツの親会社でもある。どうしてそんなにドーナツが好きなんだ?ダスキンの社長か会長は、エルヴィス・プレスリーか?
Café Du Mondeの店内には、ジャズらしき音楽がかかっていた。やっぱり、ニューオーリンズなんだなと思う。
ベニエはオーダーが入ってから揚げているようで、どれもみな温かい。この季節にぴったりである。
店内には紙コップと水差しがあり、ベニエだけ頼んで水を飲むことも出来るようだ。

ニューオーリンズベニエ
ニューオーリンズベニエにはパウダーシュガーとシナモンの2種類があり、メニュー的には、パウダーシュガー×2のニューオーリンズベニエ(シュガー)と、シナモン×2のニューオーリンズベニエ(シナモン)と、パウダーシュガー×1+シナモン×1のハーフ&ハーフの3種類があり、いずれも250円である。パウダーシュガーとシナモンの違いは、ベニエそのものには無く、ベニエにパウダーシュガーがかかっているか、シナモンがかかっているかの違いだけである。シナモンは、つまりはニッキだった。ニューオーリンズベニエは5cm×5cmの四角いドーナツで、中がふわっとしている。何個か食べたうち、1つだけ、縁の一部がカリッとしていた。単なる偶然らしいが、縁の一部がカリッと揚がった物の方が食感的に楽しいので、すべての製品について、そのクオリティを目指して再度商品開発したら良いのに、と思った。手で食べるものらしい。
ディップベニエ(カスタードチーズ)
3cm3ぐらいの、小型のベニエに、カスタードチーズとやらをつけて食べるものらしい。ベニエは4個あり、最初からパウダーシュガーがかかっている。ベニエ自体はニューオーリンズベニエと同じ生地のようだ。が、単体で食べた場合、この小さいサイズだと、ふわっと感が楽しめないと思いました。カスタードチーズはそんなにチーズ臭くなく、味的にはカスタードクリームが勝っている。味はかなり淡白で、自分には良くわからなかった。プラスチック製のフォーク(使い捨て)が付く。250円。
ディップベニエ(メイプルシロップ)
ベニエ自体は数もディップベニエ(カスタードチーズ)と同じで、やはりパウダーシュガーがかかっている。メイプルシロップ好きの私には、たまらない味でした。250円
シュガーベニエット
ディップベニエと同じ大きさのベニエが6個にパウダーシュガーもしくはシナモンシュガーがかけられている。量を取るならシュガーベニエット、ソースにこだわりたいならディップベニエという選択ですな。220円。
ショラバナナベニエ
5cm×5cmのベニエの上に繊細なチョコレートソースの飾りつけと、生クリーム、そして、スライスのバナナ2枚がのっている。ナイフとフォークでベニエを切ると、中からバナナが出てきた。最初からバナナを入れて揚げてあるようで、温かい。京都にはバナナを温めて食べると言う風習がないので、ちょっとびっくりしました。360円。
ストロベリーベニエット
ディップベニエと同じ大きさのベニエが、やはり4個と、皿の中央に生クリームの丘があり、果肉たっぷりのストロベリーソースが添えられている。かなり上品な仕上がりである。ストロベリーソースはちょっとアルコール臭がしたが、かといって大人の味という訳ではなく、ちゃんと甘い。特に果肉が甘くて美味しい。それでいて、この安さ。ドリンクより安いって、絶対おかしい。400円ぐらいの価値はあると思った。260円。
ピーチフレーバーティー
薄切りのオレンジが入っているのだが、無いほうが美味しいんじゃない?と思って、2度目に頼んだときは「オレンジ抜きで」と言った。オレンジ抜きのほうが酸味がなくて美味しかった。が、UCCのパラダイストロピカルティーには負けていると思った。アイスのみ。310円
抹茶オレ(ホット)
どうみても抹茶です。カップを3回廻したくなる程、抹茶でした。店員が「お好みでお砂糖をどうぞ」と言うので、試しに砂糖を入れてみる。まだ抹茶です。本当にありがとうございました。390円
KYOTOベニエ
KYOTOベニエはJR京都駅ビルのカフェデュモンドでのみ販売されている。ちなみに、そのJR京都駅店には、ベニエのメニューはKYOTOベニエしかなく、隣にはミスタードーナツがあり、客席はミスタードーナツと共有である。JR京都駅ビルのカフェデュモンドは、1メニューだけのためにわざわざフライヤーの設備を持っているのだろうか?そして、亀岡市のカフェデュモンドにはKYOTOベニエは無いようだ。まぁ、上岡龍太郎的には、「亀岡は京都やない」のだろうが、そんなこと言っていると、世界の中心を綾部にさせるぞ。話が逸れましたが、KYOTOベニエには、やはりシナモンとパウダーシュガーがある。メニュー的には、ハーフ&ハーフはない。たぶん、3個セットだからであろう。KYOTOベニエは箱に入って出て来る。隣のミスタードーナツの客には悪いが、こちらはオーダが入ってから揚げる揚げたてである。手で食べるもののようだ。大きさは3cm×3cm×5cmである。ニューオーリンズベニエより小さいのは、多分、大きく出来ない理由があるのだろう。それは、チキンマックナゲットが大きく出来なかったのと同じ理由*1だと思う。生地はニューオーリンズベニエと同じだと思うのだが、食感はニューオーリンズベニエよりも、ふわっと感が倍増しているが、表面のカリッと感は完全に失われており、口の中で風船の空気が抜けるような、変わった食感である。ニューオーリンズベニエと揚げる油の温度が違うのではないだろうか。きっと、揚げる温度を他店と変えなければならない理由があるのだろう。262円。

*1:形が小さいと、狭いスペースで揚げる事が出来るから。今は設備が新しくて、ハッシュポテトやチキンタツタフィレオフィッシュが揚げられるが、チキンマックナゲット登場時は、従来ポテトを揚げていた設備で、同じように揚げられる必要性があった。