フルーツ・シーズン・セレクト By タカノフルーツパーラー

タカノフルーツパーラーは新宿高野の5Fにある。同じ5Fにタカノフルーツバーというバイキングの店があるのだが、そちらは女性専用なのである。
で、店に入ると、客席は女性客で埋め尽くされていた。もっと上質な客が集まってマターリしているのかと思っていたのですが、なんか、「普段新宿なんか来ないから、せっかくだからタカノに行って見よう」みたいなノリの客が大半で、落ち着きがなく騒がしい。
店員から渡されたメニューを眺めると、ワッフルとかパフェとかのメニューが多く、カットフルーツは意外と少ない。ちなみにカットスイカ1,080円だった。
で、フルーツの盛り合わせっぽいフルーツ・シーズン・セレクト(1,365円)にしようと思い、店員を呼んだら、家本政明似の店員(以下、家本SR)がやって来たので、フルーツ・シーズン・セレクトを頼んだ。すると、家本SRは「フルーツ・シーズン・セレクトは、写真ではマンゴーになっていますが、実際は桃になります」と言う。"シーズン・セレクト"なんだから、桃の季節だし、別にそれでいいじゃん。それがどうかしたのか?と思って、「構いません」と言おうと口を開こうとした時に、家本SRは「もしマンゴーがお望みなら」と言って、メニューをめくり、「こちらのマンゴーパフェ(1,680円)をおすすめします」と言う。
私はメニューのページを元に戻して「こちらのフルーツ盛り合わせ(2,100円)は、どのようなフルーツになるんですか」と家本SRに尋ねた。家本SRは「お客様のお好みのフルーツをお出しします。もし、特にございませんようでしたら、お値段に見合ったものをこちらでご用意します」と答えた。レモンの2番弟子に比べれば、立派な受け答えである。
「では、フルーツ盛り合わせで、マンゴーを入れてください」と頼んだ。すると家本SRは「フルーツ盛り合わせにマンゴーを入れることは出来ますが、沖縄マンゴーではなく、フィリピンマンゴーになります」と言う。私は、「じゃあ、(2,100円に)いくら追加すれば沖縄マンゴーに出来ますか」と家本SRに聞いた。家本SR曰く「沖縄マンゴーはカットフルーツとしては出せません」とのこと。
私は、結局、フルーツ・シーズン・セレクトを頼んだ。
しばらくするとフルーツ・シーズン・セレクトが運ばれてきたのだが、その運ばれてきたフルーツ・シーズン・セレクトを見て、私は目が点になった。自分では1分ぐらい固まっていたと思うのだが、周りの人間から見れば、永遠の1/2ぐらいの長さだったかもしれない。
フルーツ・シーズン・セレクトの構成は皿の真ん中に直径5cmぐらいのババロアがあり、その上に桃が8枚(未だかつて、桃を数える単位が"枚"だったことがあるだろうか。いや、ない)あり、その周りに梨が1枚(未だかつて、梨を数える単位が"枚"だったことがあるだろうか)、普通のキウイが1枚(突っ込み省略)、3cm3ぐらいの大きさに切られたパイナップルが1個、5cm3ぐらいの大きさに切られたスイカが1個、普通のメロン1枚(突っ込み省略)、夕張(?)メロン1枚(突っ込み省略)とゼリーだった。
味は、梨だけ異常においしかった。のと、ゼリーが、上品な味ではないんだけど癖になる味で、なんか下品な客みたいに最後の一片までかき集めて食べてしまった。