ナポリタンについて知っている二,三の事柄

そもそもナポリに、あるいはイタリアに、ナポリタンスパゲティという名前のものは存在しないという話を聞いたことがあります。これは、天津には天津飯がないのと似ている気がします。
もしかしたら、スコットランドスコッチエッグはないのでは?という疑惑にも似ている気がします。
しかし、ジュネーブ空港(inスイス)のレストラン"コックピット"には、ナポリタンスパゲティーがメニューにありました!!日本人だけが悪いんじゃない。日本人は騙されただけだ。スイス人に。*1
話が逸れたましたが、そもそも、一般大衆な私たちのこの手のスパゲティに関する原風景は、「昔、喫茶店で食べたあの味」ではなく、マ・マーから発売されている商品なのではないでしょうか。ただし、こちらの商品名は「イタリアン」なのですが。
かつて、spa王から、やはり、フライパンで炒めてつくる、同様の製品が発売されていたのですが、この製品は、トマトの酸味を強調した、トマトらしさを追求した味付けの製品でした。が、非常に短期間で店頭から消えてしまいました。
逆に、丸大食品から発売されている同系列の製品は、いまだに入手可能です。この丸大食品製のスパゲティは、マ・マーの製品に近い味付けです。また、この丸大食品製のスパゲッティは、麺に非常にコシがあります。
そして、実は、マ・マー自身から、「イタリアン」のほかに「ナポリタン」という製品も販売されていたのですが、淘汰されてしまい、現在のラインナップに残っていません。
ということは、やはり消費者が欲しているのは、マ・マーの「イタリアン」の味なのではないでしょうか。

*1:どうでもいい話ですが、ジュネーブのレストランにフォンデ・シノワーズ(=中国風)というメニューがあり、それはしゃぶしゃぶなのです。それは日本料理だと、誰か教えてやれ。(フランス語が話せなかったので私には無理でした)