京都サンガ vs セレッソ大阪

前回、セレッソの試合を見れるのはいつになるやら、って書いたのだが、正直、こんなに早く見れるとは思わなかった。
京都サンガのほうはJ2に降格して、水本裕貴角田誠増嶋竜也などのデフェンダーの人材がごっそりいなくなったので、スタメンを見ると、これで守れるのか?と正直思った。
ちなみにベガルタ仙台に移籍して仙台で被災して帰郷していた角田誠選手がスタンド観戦していた。
観戦数は5千人台で、思ってたよりも入らなかった。
日本代表で乾、U-22代表に清武弘嗣が取られて、韓国代表に2人行っていて、茂庭照幸Jリーグ選抜チームに入ったから出ないんじゃないかとなると、セレッソ側は誰が出るんだと思っていたが、茂庭照幸が出ていてびっくりした。
で、予想通り小松塁もスタメンだったのだが、予想外なのが小松塁がトップの位置ではなく、あくまでピンパォンの1トップだったこと。
サンガのディフェンスがどれだけ持ちこたえられるのか?がこのゲームの焦点だと思っていたのだが、大木武監督はチームとしてのボールの奪いどころを2列目に設定し、前線の3トップが相手陣内からプレッシャーを掛けに行き、秋本倫孝のところでボールを奪って、ショートカウンターセレッソのディフェンス陣が苦し紛れに蹴るロングボールを拾って、セレッソにボールを前に運ばせず、サンガのペースでゲームは進んだ。
なので、サンガのディフェンスラインは、本当にデフェンス力は無さげなのだが、中盤でボールを奪ってしまうので、ディフェンスラインの能力の低さが、少なくとも前半は、表に出なかった。
もう一つサンガについて意外だったのは、ドゥトラがチームにフィットしていたこと。個人で打開する能力も決定力もある選手だとは思っていたが、昨年の1年間でチームにフィットしてなかったので、別のJ2のチームから奪ってくるというサンガのお家芸で、別の外国人になるんだろうな、と思っていたので、ドゥトラが残留していた事自体が驚きなのだが、そのフィットしていなかったドゥトラ中村充孝とのコンビーネーションを作り上げつつあって、度々、右サイドを崩して決定機を作るも、中村充孝やディエゴが決めきれず、前半はサンガの良い所しか見れない、一方的な試合に見えた。
ドゥトラが右サイドを簡単に崩すということは、セレッソの左サイドの守備に問題があったわけで、レヴィー・クルピ監督は、後半開始から丸橋祐介に代えて尾亦弘友希を入れた。これで、セレッソの左サイドの問題は解決した。
セレッソは後半も、サンガの中盤のプレスに苦しんだ。が、中盤を越えると、予想通りサンガのディフェンスラインはシュートブロックぐらいしか手だてが無いらしい。
で、矢野貴章化している小松塁が、右サイドを突破し、コーナーキックを得た。
このコーナーキックのキッカーは中後雅喜だったのだが、開幕前はコーナーキックのキッカーは固定しないって言っていたのに、今日は全て中後選手が蹴っていたので、今日は手の内は見せないということらしい。のだが、このコーナーキックから高橋大輔選手がヘディングシュートでゴールを決め、劣勢かと思われていたセレッソが先制。
ゴール後の高橋大輔選手はノーリアクションだった。
サンガのディフェンス陣のマークの甘さは、セレッソの2点目でも見られた。これも中後選手のクロスだったのだが、ピンパォンにフリーでヘディングシュートされた。

京都サンガのディフェンスのクロスボールへの対応が急務であることは明白であろう。
セレッソは、中盤より前でのボールキープが必要で、そのボールを受けに行く練習を小松塁がしなければいけないと思った。