Salon de Le Bon

ta-nuki2008-08-24

サロン ド ルボンは麻布十番の雑居ビルの2Fにあるカフェである。軽食もある。
二階に上がるためにはエレベータを使用するのだが、このエレベーターが曲者である。私は、なぜか、9Fに強制移動させられた。
サロン ド ルボンには店内だけでなく、ベランダにもテラス席が3テーブルあった。
コーヒーにも力をいれているらしくサロン ド ルボンブレンド(1,000円)というメニューがあったので、普段は紅茶派なのだが、コーヒーをたのんでみたところ、コーヒーには珍しくポットサービスだった。で、コーヒーカップに豆のカスが沈んで残るのが珍しかった。昔、なるほど!ザ・ワールドでどこかの国ではコーヒーカップに残ったコーヒーのカスで占いをする、という話題を見た覚えがあるのだが、まさにそんな感じだった。サロン ド ルボンブレンドは、酸味があるコーヒーだった。
下記の価格は全て税込表示です。

パルフェ ベリー
パンフレットに「サロン ド ルボンの主役は焼き菓子です」って書かれているので、こうゆうメニューは無いものだと思い込んでいた。他にパルフェ キャラメルもあった。バニラアイスクリームに付いているクリームに見えたもの(写真右上)はスフレ菓子だったのに驚いた。バニラアイスにはブルーベリーとブラックベリーのソースが、スフレ菓子にはチョコレートソースがかけられている。バニラアイスは結構美味しい、質の良いものだったが、量が多く、舌が冷えるので、他の常温の具材との比率を見直してほしいと思った。底にはチョコレートソースとイチゴのカットが入っていた。チョコレートソースは苦くなく、多分バローナ社製のものと思われる。1200円
ティラミス
テイクアウト不可で、注文後に作り始めるらしく、「お時間少々戴きますが宜しいですか?」と宣告される。ナイフが通らなかったので、何だこれは?と思って良く見ると、クリーム部分がシャーベット状である。エスプレッソなスポンジケーキ部分は凍っていないため、作り置きではないようなので、そういう演出らしい。エスプレッソのコクは深かったが、シャーベットっていう点に、気持ちがついてゆけなかった。1000円
ルボンロール
店の名前が付いたロールケーキ。高さは3〜4cm程度の大きさ。巻き込まれている黒いクリームはキャラメルクリームで、しっかり苦い。スポンジは甘く、さらに蜜でコーティングされているので、クリームの苦さが引き立つ。やはり、ちょっと理解できない味だった。620円
ポンヌフ
シュー生地の上面ににラズベリージャムが塗られている。白い部分は粉砂糖が振られているだけで、そこにはラズベリージャムは塗られていない。内部は焼く前から入れられていたとおぼしきカスタードクリームと、底にリンゴが1切れ入っている。もう少しリンゴが多くてもバチは当たらないんじゃないかと思った。620円
ガトー オ ノア
上面は粉砂糖に覆われている。webサイトの写真とは違って、ラウンド型だった。キャラメルの中にローストしたクルミが入っているという、エンガディナーのようなケーキ。やっぱり、キャラメルがちょっと苦い。620円
リコッタチーズと松の実のケーキ
松の実がいっぱい入ったベイクドチーズケーキ。620円
ポピーシードとクリームチーズのパウンドケーキ
ややレモン風味。チーズの味とバターの香りが拮抗している。1カット450円
パンド ジェンヌ
ノーマルなパウンドケーキとのことだったが、リキュール味である。マドレーヌのような甘い香りがする。1カット450円
ケーク オ サレ
"サレ"は"塩"らしい。トマトとバジル味とのこと。スパイシーな香りがプンプンする。テイクアウトしたのだが、店員から「レンジで温めて、オリーブオイルを付けると、より美味しく召し上がれます」という忠告を頂いた。オーブンで余熱なしで130℃で3分温めた。イタリア料理の質はオリーブオイルの質で決まるという格言があるぐらい、オリーブオイルの質は重要なので、とりあえず付けないで食べた結果、ちょっとパサパサするのが気になったが、スナック菓子みたいにスパイシーで美味しい。で、約1000円/250mlだったと記憶している、それほどレベルの高くないオリーブオイルを付けて食べてみると、パサパサさは気にならなくなり、味も更に一段と美味しくなった。でも、ケーキか?と問われると、ケーキと言うよりは、菓子パンみたいだ。こんなにおいしいのなら、もっと買えば良かった。1カット500円