ロースとんかつ定食 By おはち

実は、家を出て、私の往く手を黒猫が道を横切った時から、嫌な予感がしていた。本当は、かつやのフラッグシップショップ「とんか亭」を目指していたのだ。しかし、いざ六本木に着いてみると、「とんか亭」は普通のかつやにレベルダウンしていた。
実は六本木に来たのは初めてで、大江戸線六本木駅のホームの暗さとか、地下鉄の6番出口を出てすぐの「SMプロショップ」の看板などから、いかがわしいところであることは分かった。しかし、SMに"プロ"と"アマ"の区別があるとは思わなかった。SMって奥が深い。
で、あたりを見渡すとおはちを発見。おはちはフレッシュネスバーガーの手がける定食やチェーンである。これで、またもや4食連続でとんかつ。トータルで7日連続でとんかつである。
料理を待ちながら六本木交差点を見下ろしていると、六本木交番で自転車のタイヤの空気入れを警察官から借りている人を発見。そんなものが交番で借りれるとは思っていなかった。また、どうでもいい知識が増えてしまった。
御代り自由なのは水だけのようだ。
価格は総額表示である。

ロースとんかつ定食
構成は、とんかつと、キャベツの千切りに刻みネギが載ったもの、きざみ揚げ入りみそ汁(合わせ味噌だと思うが、どちらかというと白味噌気味)、ご飯と、ポン酢ダレ、升に入ったもみじおろしである。とんかつは、肉の厚さが1cmを切っている。大きさはチキン亭のノーマルのロースカツぐらいで、ちっさい。カツの衣がやたら硬く、バリッっという歯ごたえがある。キャベツの上の刻みネギの意図が不明である。キャベツは鮮度がいまいちである。ポン酢ダレには最初から刻みネギと卵の黄身が浮いており、ポン酢ダレに黄身を混ぜるかどうかについて、客に選ぶ権利を与えていない。卓上にソースはあるが、たぶん、普通のソースだろう。私は味覚が狂うのが怖いため、とんかつには何もつけないので、タレに関する減点は別段ないが、参考までに。720円
ひれかつ定食
構成は、ひれかつ3枚と、キャベツの千切り、ポテトサラダ、ナポリタンスパゲティ、さんど豆と人参をゴマであえた物、ご飯、みそ汁である。とんかつ定食と同じ値段なのに、この差は何なんだ。ひれかつは、直径5cmぐらいの円盤型で、厚さは1cm前後でとんかつよりも分厚い。しかも、とんかつ定食のとんかつより美味い。ただし、やはり衣は硬い。キャベツの千切りには、刻みネギは乗っておらず、量的にはとんかつ定食の半分ぐらいである。今回、ロースカツばっかり食べ比べてきたので、とんかつ定食をわざわざ食べてみたのだが、そうでなかったら絶対こっちを選んでいたと思う。720円。