夏蝉でも死ぬるまで、声を限り鳴くゆうに

ということで、他のヘッドフォンと聴き比べてみることにしました。聞き比べてみる曲は「死神の餐宴(By人間椅子)」。
この「死神の餐宴」は、冒頭から「まだおまえは生きるのに、足踏みなどしているか!!」と説教されまくる曲です。で、これをDPF-7002 + AU-α607MRで聞き比べてみました。
まずMDR-Z900なのですが、聞こえてくる場所が遠い感じを受けます。これじゃあ、説教を聞き流してしまいそうです。
では、RP-DJ1200ではどうかというと、MDR-Z900に比べて近くで怒鳴られている臨場感はあるのですが、MDR-Z900と比べると中高音の音色がしょぼすぎです。
ついでにMDR-Z500DJと聴き比べると、音色はさらにしょぼいのですが、MDR-Z500DJのほうがRP-DJ1200よりダイナミックな感じを受けます。こいつは、いわゆるドンシャリ型なのでしょう。原音に忠実でない可能性があります。
で、「MDR-Z900の臨場感の無さはスピーカー部分から耳までの距離が遠いからなのか?」という疑問を解消するためにATH-AD7で聴いてみましたが、ATH-AD7で聴いても近くで怒鳴られているように聞こえるため、MDR-Z900になんらかの問題があるようです。
なお、ATH-AD7で「死神の餐宴」を聴いた場合、ほかのヘッドフォンで聞いた場合と全く音色が違うのですが、それでもバランスは崩れておらず、知らない人が聴けば、これはこれでこんな曲なのだと思ってしまいそうです。ATH-AD7だけを持っているのは危険だと思いました。
ついでに、あまり期待しないでMDR-CD900STで聴いてみたところ、ギターの音色がカッコ良くって、一番良かったです。